2月15日トヨタアリーナ東京で9回目となる『スペシャルオリンピックスデー』が開催された。「スペシャルオリンピックス」という言葉になじみがない方も多いかもしれないが、6月に東京で開催されるナショナルゲーム(全国大会)に向け、今知っておきたいことを取材した。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】「スペシャルオリンピックス2026東京」が2026年6月にトヨタアリーナ東京で開幕!(4枚)画像ギャラリー4年に一度開催されるスペシャルオリンピックスの世界大会
スペシャルオリンピックスとは知的障がいのある人たちに様々なスポーツトレーニングと、成果の発表の場となる競技会を、年間を通じて提供している国際的なスポーツ組織だ。
オリンピックやパラリンピックと同様4年に1度世界大会が開催され、今年6月に東京で開催されるナショナルゲーム『スペシャルオリンピックス2026東京』は2027年チリ共和国で開催される世界大会の選手選考をかねている。
世界では約200カ国、350万人以上のアスリートが競技に参加しており、100万人以上のボランティアや「ユニファイドパートナー」が活動を支えている。ユニファイドパートナーとは、知的障がいのあるアスリートと一緒に練習や試合を行う知的障がいのない人のことで、チームで行う「ユニファイドスポーツ」はスペシャルオリンピックスの大きな特徴となっている。
その全国大会を前に2月15日トヨタアリーナ東京で9回目となる「スペシャルオリンピックスデー」が開催された。当日は知的障がいのあるアスリートたちがアルバルク東京の公式戦を観戦し、選手と交流したほか、運営のお手伝いを通じて、就労体験も行った。
知的障がいのない人にとって、「知的障がいのある方にどう接していいのかわからず、 おろおろしてしまう」というのが正直なところではないだろうか。
しかし、「スペシャルオリンピックスデー」の会場で取材に応じたスペシャルオリンピックス日本の平岡拓晃(ひらおかひろあき)理事長は、周囲が彼らアスリートと関わることで、「優しくなれる」と語る。
平岡理事長は柔道の60kg日本代表として2度オリンピックに出場し、ロンドンでは五輪では銀メダルを獲得している。その反面、金メダルを獲得できなかったことで、大きなバッシングを受けた経験も持つ。
そんな平岡理事長は「優しくなれる」理由をこう教えてくれた。
「僕自身勝者しか残れない世界で生きてきました。自分に自信を失ったこともありました。しかし、社会を見渡すと全員が全員優秀であるわけではありません。自分が足りないところを誰かが必ず補ってくれる……ということに気づかせてくれる。結果として『人に優しくなれる』、そのことこそがスペシャルオリンピックスの魅力だと思います」
なるほどと納得しながら、では我々はアスリートとどう接したらいいのか? 平岡理事長にストレートに聞いてみた。
「『これが正解』という答えはありません。現場で彼らに触れ、『こうだったんだ』と自分の価値観で気づきを得ていただくことが大事です。何もしなくていい場合もあり、身構え過ぎないことが、アスリートにとってありがたいことだったりします。ボランティアとして参加した方が、緊張しすぎてアスリートにほぐされた……なんてこともよくあります。とにかく現場に来て応援していただくことをお願いしたいと思います」
2026年6月5日トヨタ東京アリーナで開幕する『スペシャルオリンピックス2026東京』には47都道府県のアスリート約1400人が参加予定。バスケットやサッカー、陸上競技やボウリングなど計9競技が行われ、入場無料で観戦できる。






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