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キャリパーピストンの揉み出しにプラス。マスターシリンダーの簡単メンテでレバータッチ改善!

配信元:WEBIKE
キャリパーピストンの揉み出しにプラス。マスターシリンダーの簡単メンテでレバータッチ改善!

 ブレーキパッドの残量チェックとキャリパーピストンの揉み出しを定期的に行うことで、ディスクブレーキの好調さが持続します。それでも「ブレーキレバーの握り心地がイマイチ?」と感じたら、マスターシリンダーのピストンに注目してみましょう。簡単なメンテナンスで経年劣化や潤滑不良による汚れやフリクションロスを解消するだけで、渋かったレバータッチが滑らかになり、スムーズなブレーキングができるようになります。

 
文/栗田晃
 

微妙なブレーキコントロールにとって重要なレバータッチ



レバーをガツンと握る時には感じづらいが、軽く握る際にザラついた感覚があればブレーキレバーのピボット部分やマスターシリンダーピストンの潤滑具合をチェックしてみよう。

 ブレーキレバーやブレーキペダルの操作によってマスターシリンダーからキャリパーにフルードの液圧が加わり、制動力を発揮するディスクブレーキ。最終的なブレーキの効きを左右するのはブレーキディスクとブレーキパッドの摩擦力ですが、ブレーキング時のフィーリングに影響を与える要素は他にもあります。

 ブレーキキャリパーピストンの揉み出しはその代表例と言って良いでしょう。摩耗したブレーキパッドのダストや砂やホコリが付着したキャリパーピストンを清掃して、MR20のような金属(ピストン)とゴム(ダストシールやピストンシール)の潤滑に適したケミカルを塗布することで、ピストンの動きがスムーズになります。

 ピストンの動きが滑らかになったからといって、レバーやペダルを100%で握ったり踏んだときの制動力が向上するわけではありません。入力に対する出力の最大値はマスターシリンダーとキャリパーのピストン面積によりパスカルの原理で決まるからです。キャリパーの揉み出しでフィーリング改善を体感できるのは、ブレーキを掛け始める際の立ち上がりの良さやリリースした際のパッドの離れの良さによるものです。

 マスターシリンダーもキャリパーとともに、ブレーキフィーリングに影響を与えるパーツです。入力部分であることを考えれば、その変化はキャリパーより繊細に感じられるかもしれません。

 
 
 

第一段階はブレーキレバーピボットボルトの清掃&潤滑



ブレーキレバーピボットボルトのグリスが枯れてカサカサだった時は、パーツクリーナーで清掃してグリスアップを行う。画像のように摺動部が錆びた状態で使い続けることでボルトもレバーも摩耗が進行してしまうので論外だ。



汚れやサビを落としたら摺動部にグリスを塗布してレバーを復元する。見ての通りレバーと接する摺動部とネジ部には段差があり、いくら強いトルクで締め付けてもレバーホルダーのガタはなくならない。逆にマスターシリンダー側の雌ネジを破損する原因になるのでオーバートルクは要注意。



ピボットボルトが通るレバー側も洗浄し、綿棒などで内側の汚れを拭き取っておく。このレバーは耐摩耗性の高いブッシュを圧入してあるが、旧車や小排気量車に多いブッシュレスタイプのレバーは、潤滑不良のボルトと擦れ続けることで穴が変形してしまうこともある。

 ここではフロントブレーキのマスターシリンダーに的を絞って進めますが、最初にメンテナンスを行うべきポイントはブレーキレバーのピボット部分です。当たり前すぎて見落としがちですが、ブレーキレバーを支持するピボットボルトとレバーの摺動部はグリスによる潤滑が必要です。

 グリス不足による潤滑不良や汚れの付着はレバー操作時のフリクションロス増大とともに、ボルトやレバーの摩耗の原因にもなります。摺動部の摩耗によりクリアランスが広がるとブレーキレバーにガタが生じてタッチが悪化する上にレバーやマスターシリンダーの摩耗につながることもあります。

 マスターシリンダーとレバーのガタを減らす目的で、ピボットボルトを強く締め付けようとする人もいるようですが、多くのピボットボルトは段付き構造でマスターシリンダーのレバーホルダー部分の幅が狭まることはありません。また締め付けトルクも低めに設定されているため、過大な力で締めるとマスターシリンダー側の雌ネジにダメージを与えてしまうリスクもあるため注意が必要です。

 ガタが大きくなれば、最終的にブレーキレバーやマスターシリンダーの交換も必要になるため、まずはピボットボルトをはじめとした摺動部分の潤滑を切らさないよう定期的な洗浄とグリスアップを心がけましょう。

 
 

レバーの「ギシギシ感」が消えないときはマスターシリンダーのピストンを疑う



マスターピストンを清掃する際は、マスターシリンダーに挿入されたゴムブーツを取り外す。長年にわたりノーメンテ状態が続くと、ブレーキフルードがピストンカップからごく僅かずつ滲んでブーツ内に溜まった状態で劣化して、氷砂糖のようにザラザラの結晶になっていることもある。



マスターシリンダーとピストンの隙間にパーツクリーナーをスプレーして汚れを取り除く。ピストンが伸びきった状態ではシリンダー内側に汚れが残っている可能性があるので、ポンチなどで押し込みながら洗浄すると良い。一時的にブレーキパッドを取り外しておくと、ピストンを深く押し込むことができる。その際はキャリパーピストンの脱落に注意しよう。

ブレーキレバーピボットボルトをグリスアップして復元しても、レバーを握ったときに何か引っ掛かるような、擦れるような「ギシギシ」感がある時は、マスターシリンダーのピストンのメンテナンスで症状が改善することがあります。
ブレーキレバーを握った際のマスターピストンは、マスターシリンダーに対して直線的にストロークしているようですが、厳密に見ると若干斜め方向にこじるような動きが加わっています。

 それはマスターピストンに残るブレーキレバーの接触痕が点ではなく線であることからも明らかです。つまりブレーキレバーを握る量が増えると(ピストンのストローク量が増えると)、レバーとピストンの接触部分が移動しながら押し込んでいくことを示しています。

 ストローク中になるべく傾かないようピストン長は充分な長さを確保してあり、組み立て時には摺動部を潤滑するよう指示されています。しかし経年変化により潤滑性が低下したり失われると、ピストンとシリンダーが擦れてフリクションロスが増大することがあります。両者の接触部分にはプライマリーとセカンダリーのゴム製ピストンカップが組み込まれていますが、レバー操作によってピストンがこじられると、金属同士が接触する可能性もあります。

 また、マスターピストン組み付け時に摺動部分にブレーキフルード塗布を指定している車種もあります。この場合、ピストンに付着したフルードの経年劣化にも注意が必要です。一般的にブレーキフルードは2年に一度交換するよう指定されており、マスターシリンダーのリザーバータンクからキャリパー内部のフルードを入れ替えます。

 この時にマスターシリンダーからピストンを取り外して洗浄することはまれで、ピストンに塗布したフルードは徐々に劣化して、析出物が生じることがあります。これはブレーキフルードが水分を吸湿した上で酸化した固形物で、マスターピストンの動きを邪魔してギシギシ感の原因となります。

 固形物を取り除く最善の方法はマスターシリンダーのオーバーホールです。マスターシリンダーからピストンを引き抜いて水洗い(お湯洗い)すればカチカチの析出物は除去できるのでピストンはスムーズにストロークするようになり、ブレーキレバーの操作性も改善します。

 そこまでの手間を掛けられない時には、マイナスドライバーや平ポンチなどでマスターピストンを押し込みながらパーツクリーナーやMR20などで清掃するのも有効です。この時、ピストンを深く押し込めるよう一時的にブレーキパッドを取り外しておくのも効果的です。パーツクリーナーなどを吹き付けながら何度かピストンをストロークさせれば、レバーを握り始める際のスムーズさが蘇るはずです。

マスターピストンとシリンダーの清掃と潤滑に加えてピストンの当たり位置を変えてみよう

ピストンを回転させる時は、元の位置が分かるよう端部に印を付けておくと良い。またMR20をスプレーすることでゴム製のピストンカップとシリンダー接触部分の潤滑を確保できる。



ピストンの端面にブレーキレバーとの接触痕がついている時は、プライヤーなどでつまんで当たり位置が変わるように回転させる。



ブレーキレバーはマスターピストンの接触面をスライドしながら押し込むので、潤滑と摩耗防止目的のグリスを塗布する。これらのメンテナンスを行うことで、ブレーキレバーを繊細にコントロールできるようになる。

 マスターピストンの洗浄に加えて、ピストンとマスターシリンダーの接触位置変更もレバータッチ改善につながることもあります。

 先に説明したように、車種によってはマスターピストンは斜め方向にこじるような力を受けながらストロークする場合があります。ブレーキレバーとの接触部分が特定の場所に集中するとピストン端部が偏摩耗し、直進性がさらに悪化することもあります。

 このような場合、マスターシリンダーをオーバーホールしてピストンを取り出し、レバーとの接触面にできた窪みをオイルストーンで均すことで修正できます。

 一方でそこまで手が回らないのであれば、ピストンを回転させてレバーとの接触位置を変更するだけでも有効です。これによってシリンダーとピストンの接触位置も同時に変わり、好材料となることが期待できます。

 マスターシリンダーのピストンは、ブレーキキャリパーピストンのように走行中に汚れが付着することはありませんが、劣化したブレーキフルードがフリクションロス増大の原因になる場合があります。

 ブレーキレバーピボットボルトのメンテナンスを行ってもレバータッチに違和感がある時には、マスターピストンのコンディション確認を行ってみると良いでしょう。

POINT
  • ポイント1・フロントブレーキのメンテナンスはキャリパーの揉み出しだけでなくマスターシリンダーのチェックも重要
  • ポイント2・マスターピストン部分に付着したブレーキフルードが経年劣化により固形化してフリクションロスの原因になる場合もある
  • ポイント3・ブレーキレバーのメンテナンスだけで効果が充分でなければ、マスターピストンの清掃と潤滑を行う

 

詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
https://news.webike.net/parts-gears/518051/

キャリパーピストンの揉み出しにプラス。マスターシリンダーの簡単メンテでレバータッチ改善!【画像ギャラリー】
https://news.webike.net/gallery3/518051/518053/

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