一夜にしてガソリン価格が30円値上げで180円台~200円台に! なぜ安く仕入れた分があるのにすぐ値上がりするのか? 安いガソリンスタンドはどこ?

一夜にしてガソリン価格が30円値上げで180円台~200円台に! なぜ安く仕入れた分があるのにすぐ値上がりするのか? 安いガソリンスタンドはどこ?

 イラン情勢を受けて石油元売り各社は3月12日に1リッターあたり26円値上げしたが、都内の小売りのガソリンスタンドは、3月11日にレギュラーガソリンが147~152円だったのが、12日にはなんと188~200円に値上げ! 一夜にして30円も値上げしたのだ。値上げする時はすぐに、値下げする時は時間がかかる、このシステムなんとかしてほしいものだ! 政府は備蓄放出、ガソリンの補助金を復活させると言っているが、いったいいつから安くなるのか?

文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部

【画像ギャラリー】一夜にしてガソリン価格が30円値上げで180円台~200円台に! 50L給油で牛丼4杯分値上げ! 安く仕入れた分があるのに、なぜすぐ値上がりするのか?(4枚)画像ギャラリー

ガソリン価格の高騰を受けて政府は備蓄放出、ガソリン補助金復活!

レギュラーガソリンが200円台になるとは……
レギュラーガソリンが200円台になるとは……

 石油情報センターが発表した3月9日現在のレギュラーガソリンの全国平均小売価格は161.8円だったが、これは石油元売り各社が値上げをする前のもの。石油元売り各社は3月11日、12日から卸価格を26円値上げすると発表した。エネオスでは12〜18日分の卸値を1Lあたり26.0円上げると、系列の給油所に通知した。

 筆者の自宅からほど近い、環7や環8、目黒通り周辺のガソリンスタンドの看板を見て回ったが、レギュラーガソリンは183円~189円が多く、目黒区八雲のガソリンスタンドでは200円の値を付けていた。思わず、「ここは高速道路のSA&PAのスタンドかっ!」って叫んでしまったほどだ。

 ちなみに3月11日、つまり値上げする前は、概ね147~152円を付けていたから、一夜にして30~35円の値上げだ。50Lタンクにすると1500円も多く支払った計算になる。吉野家の牛丼並盛(498円)が3杯も食べそびれた計算になる……。

 都内のガソリンスタンドの所長に聞いてみたが、31円値上げした影響か、3月12日以前に比べてお客さんの数は3割ほど減っていて、10L、20Lとこまめに入れるお客さんが増えたとか。また毎週水曜日に卸売り価格が決まるそうだが、買い控えがおきつつあるので、高い価格で買ったガソリンが売り切れるのか心配だという。

 ちなみにもしや高速道路のガソリン価格はとんでもないことになっているのはと、3月16日現在の価格を調べてみたら、レギュラーガソリン価格は200円突破はざら、浜松SA上下は218円、名神吹田上下は229円…と、もはや世も末である。

ガソリン価格が安く仕入れた分があるのに、なぜすぐ値上がりするのか?

3月12日から1夜で30円も上がった例はないのでは……
3月12日から1夜で30円も上がった例はないのでは……
12日、26円の卸売り価格が上がった当日に値上げされた
12日、26円の卸売り価格が上がった当日に値上げされた

 それにしても、値上がりする前の原油を買って日本に備蓄しているのに、即反映させるのはどうみてもおかしい。

 実業家のひろゆき氏は「ホルムズ海峡からタンカーが日本に来るのには20日掛かる。ホルムズ海峡閉鎖で実際に原油が不足し始めるのは、3/21からのはず。現状のガソリン値上げは、便乗値上げじゃないの?」とXに投降した。

 まさに同感である。上がるのは早いけど、下がるのは遅い! 

 ガソリン暫定税率廃止前から思っていたことだが、ガソリン価格が上がるたびに、疑問に思うことがある。「ガソリンスタンドにはまだ安く仕入れた在庫があるはずなのに、なぜすぐ値上げされるのか?」という点だ。感覚的には、安い在庫がなくなってから値上げしてもよさそうに思える。日本のガソリン価格は上昇する場合には上がりやすく、下落する場合には下がりにくい、理不尽に感じるのは私だけではないだろう。

 日本のガソリン価格は、主に「これから仕入れる原油の価格」を基準に動く。ガソリンスタンドが販売価格を決める際、過去にいくらで仕入れたかよりも、次にいくらで仕入れることになるのかという見通しが重視される。

 もし原油価格の上昇が見込まれる場合、今ある在庫を安い価格のまま販売してしまうと、次の仕入れに必要な資金が不足する可能性がある。そのため、将来の仕入れ価格を見越して販売価格を調整するという考え方が取られている。

 さらに、ガソリンスタンドの在庫は想像以上に早く入れ替わる。販売量の多い店舗では、地下タンクにあるガソリンが数日から1週間ほどでほぼなくなることも珍しくない。つまり「古い在庫が長く残っている」という状況は実際にはあまり起こらず、価格の変動は比較的短い周期で店頭価格に反映されやすい構造になっている。

 もう一つの大きな要因が、元売り会社による卸価格の見直しだ。石油元売り各社は原油価格や為替の変動を反映し、ガソリンスタンドへ卸す価格を週単位で調整している。このため、スタンド側も仕入れ価格の変化に合わせて小売価格を変更せざるを得ない。結果として、店頭価格も卸売り価格を発表した時点で変更するスタンドも多く見かける。

 そもそも価格の基準となるのは、中東で原油が船に積み込まれた時点の価格、いわゆるFOB価格だ。日本に到着するまでにはおよそ1カ月かかるが、価格の考え方はその時点のFOBを基準に連動する仕組みが基本となっている。

 消費者からは「安く仕入れたガソリンなのに値上げするのはおかしい」、 「現地の原油価格が下がった時は、高価格に仕入れた在庫があるからと、なかなか価格を下げないのは矛盾している」という疑問の声も多い。

 しかし現実には、ガソリン価格は在庫の原価だけで決まるのではなく、次の仕入れ価格や国際的な原油市場の動きと連動して決まる。そうした仕組みがあるため、ガソリン価格は原油相場や為替の変化を比較的早く反映する形で動いているのである。

 ……、みなさん納得できましたか?

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