ACCを使っているのになぜ疲れる?? プロが教える「車間距離・最大」設定の魔法!!

ACCを使っているのになぜ疲れる?? プロが教える「車間距離・最大」設定の魔法!!

 高速道路の長距離ドライブに欠かせない装備となったACC(アダプティブクルーズコントロール)。先行車に合わせて加減速を自動で行ってくれる便利な機能だが、使い終わった後になぜかドッと疲れを感じることはないだろうか。実はその原因、あなたの「設定」にあるかもしれない。ちょっとしたコツを実践するだけで、疲労度は劇的に変化するのだ!

文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobestock(琢也 栂@Adobestock)

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ギクシャク感の正体は車間距離にあり! 「最大」設定がもたらす極上のゆとり

車間距離を広く設定するだけでクルマの挙動がおだやかになる(naka@Adobestock)
車間距離を広く設定するだけでクルマの挙動がおだやかになる(naka@Adobestock)

 最新のクルマであれば、軽自動車からスーパーカーまで幅広く普及しているACC。スイッチ一つで前走車を追従してくれるこの機能、実は多くのユーザーが「車間距離を詰め気味」に設定している。車間が開くと割り込まれるのが嫌だ、あるいは普段の運転感覚に近いから、という理由だろう。しかし、これこそが疲労を蓄積させる最大の罠なのだ。

 車間設定を短くすると、システムは前走車のわずかな加減速に対して極めて敏感に反応する。先行車が少しブレーキを踏めば自車も即座に減速し、加速すれば即座にエンジンやモーターを唸らせて追いつこうとする。

 この頻繁に繰り返される「微細なGの変化」が、ドライバーの疲労をじわじわと増していく。さらに、急な割り込み車両が現れた際、車間が短いとシステムが「危険」と判断して強いブレーキをかける場面も増える。

 そこで試してほしいのが、車間距離設定をあえて「最大」にすることだ。車間をたっぷりと取ることで、前走車の加減速に対してシステムが余裕を持って対応できるようになる。先行車が減速しても、自車は緩やかに速度を落とすだけで済み、加速に移る際もスムーズだ。

 この「ゆったりとした挙動」こそが、長距離ドライブでの精神的・肉体的な消耗を最小限に抑える魔法のレシピなのである。割り込まれたとしても「どうぞお先に」という心の余裕を持つことが、結果として最も早く、そして疲れずに目的地へ着くための秘訣といえる。

右足の置き場が命運を分ける!? ACC走行中をリラックスタイムに変える術

ACC作動中はブレーキを踏める心構えはしつつ、足をリラックスさせることが大事(metamorworks@Adobestock)
ACC作動中はブレーキを踏める心構えはしつつ、足をリラックスさせることが大事(metamorworks@Adobestock)

 ACC走行中、あなたの右足はどこにあるだろうか。いざという時に備えて、ブレーキペダル周辺でつま先を浮かせて待機させてはいないだろうか。実はこの「浮かせて待機」という姿勢こそが、足首やふくらはぎの筋肉を緊張させ、腰痛や下半身の疲労を引き起こす元凶だ。人間にとって「空中で足を固定する」という動作は、想像以上にエネルギーを消費する過酷な筋トレ状態なのである。

 疲れないためのコツは、右足をしっかりと床につけ、リラックスさせること。いつでもブレーキを踏める準備は必要だが、足裏をペダルの近くの床に置いておくだけで、体への負担は驚くほど軽くなる。

 ACCを過信しすぎず、かといって疑いすぎない「システムとの対話」も重要だ。例えば、急なカーブが続く区間や、合流が頻発する複雑なジャンクション付近では、あえてACCをオフにして自らの足でコントロールする。機械が得意な「単純な巡航」はシステムに任せ、機械が苦手な「予測が必要な場面」は人間が引き受ける。この役割分担が明確になれば、運転の主導権を握りつつ、適度に手を抜くという理想的なドライブが可能になる。

 最近では、時速0kmから対応する全車速追従機能付きモデルも増え、渋滞時のストレスは大幅に軽減された。しかし、どんなに優れた知能を持つ最新のクルマであっても、最後に疲労をコントロールするのはドライバー自身の「使いこなし」だ。

 次のロングドライブでは、ぜひ車間設定を一番長くし、右足の力を抜いてみてほしい。サービスエリアに降り立った際、いつもより体が軽く感じられるはずだ。安全で快適なハイウェイライフを、最新テクノロジーの真価を引き出すことで手に入れよう。

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