ロングドライブの疲れを減らしてくれるACCことアダプティブ・クルーズ・コントロール。でもクルマユーザーの中には「ヒヤっとした」「思い通りに走ってくれない」といった声も存在する。そんな「ACC使わない派」の意見を聞いてみた。
文/ベストカーWeb編集部、写真/Adobestock(トビラ写真=evannovostro@Adobestock)
■ブレーキが遅くてヒヤっとした!
あらゆるクルマに搭載が進むアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)。アクセルを踏まなくても一定速度の巡航が可能で、前走車に追いつけば速度を合わせて走ってくれる便利な装置だ。
とはいえ実際にACCを体験したユーザーの中には、魅力や効果を感じられなかったという人も存在する。今回はそんな人の声に耳を傾けてみよう。
【その1】設定が面倒くさい
ACC入門の最初の難関が、設定がややこしいというもの。メーカーや車種によって違いはあるが、「ACCをオン」「車速をセット」「車線維持支援機能を確認」といった手順がややこしいものもあり、こいつが分からんというのだ。
確かにACCのセットには慣れが必要。取扱説明書を読んでもいまひとつピンとこないという人は、クルマを購入したディーラーで、操作法を聞いてみるといいだろう。できればクルマに同乗してもらい、助手席から説明してもらうのがベスト。一度覚えてしまえば、意外とカンタンと思えるものだ。
【その2】ブレーキが遅い
ACC使わない派の中で一番多い理由がこれ。ACCのブレーキ操作が遅く感じるというものだ。
たとえば前方が渋滞し始めてきたような場面。人間はクルマが詰まってきたことを理解してやんわりとペースを落とすが、周囲のクルマしか認識しないACCは、がむしゃらに走ろうとし、最後の最後にブレーキをかける。ドライバーは怖さが先だって、ブレーキを踏んでしまうのだ。
最近のACCはこのあたりの制御もうまくなっているのだが、みんながみんな新型車に乗っているわけじゃない。ACCのブレーキが遅いと感じたら、まずは車間距離設定を最大にしてみよう。こうすることでぎくしゃくするような加減速はだいぶ抑えられるはずだ。
それでも怖いという人はハラハラし続けることはない。「うちのクルマのACCはこういう場面が苦手」と考えて、いったんACCをキャンセルしよう。ACCを使うのは、流れがスムーズな場面と考えたい。
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