2026年のスーパーGTは第二戦、富士スピードウェイの戦いを迎えた。今回も注目するのはKONDOレーシング56号車「リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R」。五月晴れの3時間レースは一体どんな展開になるのだろうか? 今回はGT300最速マシン出現に驚愕の予選からレポートだ。
文:ベストカーWeb編集部/写真:SPJ-JS、塩川雅人
【画像ギャラリー】GT300は劇的フィニッシュ!! やっぱり速い56号車の秘訣はどこにある?(10枚)画像ギャラリーとんでもなく速いJAF-GT勢との戦い
五月晴れの富士スピードウェイ。スーパーGT第2戦は3時間レースとなるゴールデンウィークの富士だが、予選からハッとするような激しい戦いがGT300で繰り広げられた。特にポールポジションを獲得した61号車スバルBRZは、とてつもないストレートスピードを記録。
なんと288km/hというもはやGT500でも中段となる速度域で1.5kmのストレートを駆け抜けた。ロードカーはどちらかと言えばコーナリングをじっくり楽しむスポーツカーだけに、そのギャップはかつて規格外で「GT400」とも称された名車たちを彷彿とさせる。
しかしGT3とJAF GTが混走するレースにおいて、あそこまでぶっちぎりの速度差がつく状況が、今後も続くのであればBoPのさらなる進化が必要なように思う。
予選結果の1分35秒台に11台が入るというとんでもなくハイレベルな予選のなかで、5位と1/1000秒差で予選6位となったKONDOレーシングの56号車、リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R。1位から4位まではJAF GT勢という圧倒的なパフォーマンスを見せつけられた予選だが、3時間の長丁場となれば56号車のストラテジーはじっくり腰を据えてチャンスを伺うしかない。
56号車の強烈タッグがついに本領発揮
今回のスターティングドライバーはJ.P.オリベイラ選手。前回は56号車に今シーズン移籍してきた木村偉織選手がスタートドライバーを務めたが、長丁場のレースだけにオリベイラ選手がステアリングを多く握る作戦だろう。
スタートして間もなくオリベイラ劇場がスタートする。着々と走り続け15周目にはブレーキング勝負で3位にジャンプアップ。61号車のぶっちぎりが予見される状況だったが、24周目に61号車の左フロントタイヤがバーストして2位まで順位を上げる。右コーナーの多い富士だけに左サイドのタイヤには厳しいのだが、まさかまさかの結果となってしまった。
こうなれば56号車は先頭を走る31号車の小山美姫選手との一騎打ちだ。ここで「イケイケドンドン」にならず、じわじわ走るのが近年のオリベイラ劇場。着々と距離を詰め、32周目にはタイム差が0.5秒差と射程圏内。ダンロップコーナーからの第三セクターでグーンと距離を詰め、31号車がピットインのタイミングで56号車はトップを獲得。
そして41周目に56号車はピットイン。ドライバーは木村選手にチェンジ。アウトラップは2位で守りきったが、さらにこのタイミングでGT500がトラブルでコース上に停車したためFCY導入。実質的なトップに躍り出たことになる。オリベイラ選手とピットクルーからすれば完璧な仕事でバトンを繋いだのだ。
そのままトップを独走する56号車。木村選手は開幕戦岡山でドライビングを起因としてペナルティを受ける結果となってしまった。「富士ではしっかりと気持ちを立て直して完璧な仕事をしたい」と語っていたが、その走りはとんでもなく安定感を感じるものだった。最後までスティントを走り切り78周目で二回目のピットイン。最終スティントはオリベイラ選手に託される。
そこからはフィニッシュまで2位と15秒差をつけて独走状態。近藤監督もゆっくり頷くような雰囲気で勝利を見届け、まさに軍師のようなどっしりと構えた采配。近藤監督はレース前に「勝つ気でいくから!」と自信を持っていただけに、まさに有言実行。素晴らしい結末で今シーズンの56号車、そしてそこに帯同する日産自動車大学校の学生、日産販売会社のメカニックたちも最高の週末になったはずだ。
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