WRCクロアチア・ラリーを勝田貴元選手が粘りの走りで優勝。サファリに続く勝利でドライバーズランキングも首位に浮上。最も気の早い予想だが、この勢いがあれば年間チャンピオンもいけるぞ!
文:国沢 光宏/写真:Red Bull、TOYOTA GAZOO Racing
【画像ギャラリー】勝田貴元が日の丸を背に表彰台へ! そして“教会前大ジャンプ”の決定的瞬間!(4枚)画像ギャラリーサファリの初勝利で勝田の走りに余裕が出た
勝田が前戦のサファリラリーで初優勝を決めた時に「最初の優勝は遠い。ただ一度勝つと次の優勝は遠くない。こうなると早く2勝目がみたい」と書いたものの、連勝するとまで予想できず! とはいえクロアチアも序盤から素晴らしい走りを見せていた。
このラリー、先頭で走るドライバーが圧倒的に有利! というのもコースサイドは砂利まみれ。みんなインカットしまくるためレコードラインはズルズルになるのだった。
金曜日は先頭スタートのトヨタのエバンスが圧倒的に有利。そして2番手スタートとなるトヨタのソルベルグ以降、攻めるとコースオフしてしまう地雷原を走ることになる。
実際、ソルベルグはSS1でいきなりコースオフしてしまう。3番手のスタートの勝田選手と言えば慎重。SS1を5位でまとめる。けれどSS2からキッチリ攻め始め、同じトヨタのパヤリとヒョンデのヌービルを相手に激しいバトルを繰り広げ、金曜日終わってみたら1位と11秒差の3位!
もちろん優勝争いのど真ん中である。土曜日も勝田選手はベストタイムを記録するなど3人での激しいバトルが続く。このまま最後まで激戦かと思われたものの、午後に行われたSS14で痛恨のパンク! 同じSSでパヤリもパンク。ノートラブルだったヌービルがTOPに立ち、2位の勝田選手に1分14秒5という決定的な差を付けた。普通に考えればこの時点で勝負は決まる。WRCでの1分差は決定的ですから。
ヌービルだってわかっているし、勝田からすると3位のパヤリは31秒後方。チームからのオーダーも、ヌービルと勝田、いずれも「無理しないで今の順位をキープすればOK」だったはず。日曜日最初のタイムを見ればわかる通り、ヌービル8位、勝田9位である。
2本目のSSは勝田6位のヌービル8位。パヤリにも3位キープの指示が出たのだろう。ペースダウンして7位。ヒョンデからすれば今季初優勝間違いなしだ!
優勝を決めたあとの勝田貴元の態度が立派だった!!
日曜日に大暴れしたのが先頭スタートのソルベルグだった。クリーンなコースの上に、もう大笑いするくらいジャリをまき散らしていく! 8番手のスタートになる勝田や、9番手スタートのヌービルあたりになると、すべてのコーナーのクリッピングから立ち上がりにかけて砂利だらけ。ソルベルグはスーパーサンデーとパワーステージともにトップで10ポイントを獲得した。
そんな中、2位をキープしている勝田を見て「今や2位表彰台は当たり前ですね!」。優勝したドライバーに対する印象はやっぱり変わります(笑)。
最終SSが始まる時点でヌービルは勝田に1分15秒差。なのにベタ抑えの走りじゃなかった。砂利まみれの右ジャンクション(分かれ道)でふくらんでしまい、路肩にヒット! サスペンションが曲がってしまう。これもラリーです。
素晴らしかったのは勝田の対応。ゴール後のインビュー中に優勝を知らされたのだけれど、ヌービルの気持ちを考えたんだろう、大げさに喜ぶことをためらった。そんな姿勢をラリーの神様は見ている。今季あと2つくらい優勝ですね!
【画像ギャラリー】勝田貴元が日の丸を背に表彰台へ! そして“教会前大ジャンプ”の決定的瞬間!(4枚)画像ギャラリー







コメント
コメントの使い方