新型エルグランドの市販車バージョンとなるプロトタイプについに試乗ができた。現行E52エルグランドオーナーであり、走りも実用性も大切に思う編集長が試乗インプレッションをします。ライバルであるアルファード/ヴェルファイアの牙城は崩せるのか? 走りに関してはライバルの追従を許さない最強モデルだ。
文:ベストカーWeb編集長 塩川雅人/写真:平野陽
【画像ギャラリー】2列目シートの”間”がアルヴェルとの違い!! コレは使いやすいぞマジで(15枚)画像ギャラリー電子制御サスペンションの凄みを感じる
新型エルグランドについては実は2025年8月にプロトタイプを試乗している。真っ黒に擬装された仕様だったがその頃から足回りのポテンシャルの高さを指摘してきた。走りの質感ではアルファード/ヴェルファイアを超越していると感じるのは当然とも思えるものだ。
それは市販仕様である今回の最終型プロトタイプでも変わらない。全体的なダンピングの特徴はコシのある粘るタイプ。ドライバーズカーとしての性格も追求できるし、コンフォートモードではリアシートでの快適性も犠牲にしていない。
スポーツ/スタンダード/コンフォートというメインどころのモード変更スイッチでもちろんサスペンションの性格も変わる。スタンダードでなんら問題はないのだが、日産のテストコースのかなりの曲率のコーナリングではスポーツモードが頼もしい。
コンフォートモードは市街地や高速道路などフラットな道であればゆったりした乗り味を提供してくれることもあり、ショーファーカーとしての性能追求もしっかりとしている。どうしても走りのイメージが強い日産車だけにこのあたりはかなり力を入れていることがわかる。
またタイヤも235/60R18と近年の大径ホイール化に一石を投じるチョイスで、こちらも乗り心地にはかなり優位な設定となっている。
圧倒的な静粛性は第三世代e-POWERの本領発揮
日本ではこのエルグランドから1.5Lの第三世代e-POWERを搭載するが、ドライバビリティは圧巻だ。加速性能も100km/hまではフル加速であっという間に達する。
そこにe-4ORCEの安心感も加わり、この上質さはライバルの追従を許さない。コーナリングでブレーキからクリッピングポイントに向けてアクセルを踏み込むと、リニアに加速しつつも過敏にスロットルを開けない。昨今の車種に多い不自然なアクセルの味付けはされておらず、クルマが好きなオーナー層も満足するだろう。
パワステのフィーリングも重厚だ。ミニバンといえば誰でも「楽に」運転できることが優先される開発設計の車種が多いのだが、エルグランドについてももちろんその傾向はある。しかしライバルとはひと味、ふた味も違う。グーッと切り込む時の手応えと、ステアが戻る際に路面をしっかり捉える抵抗感はかなり嬉しい。
そして何よりe-POWERの静粛性は特筆すべきだ。60km/h程度の速度域ではエンジンの存在感はない。2列目では「ほぼEV」状態だ。これまでのe-POWERではルンルン気分で走っていると急にエンジンのノイズが入ってきて、まるで魔法が解けたシンデレラ状態。あれがなくなると思ってほしい。
限られた試乗時間のなかで試した限り90km/h以上でフル加速をすると遠くでエンジンが始動する。しかしそれでもアクティブノイズコントロールがかなり効いており、フロントからの不快なノイズをカットしているので静粛性はとても高い。
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