トヨタ アクアを買うなら、最上級のZか、価格重視のXか。だが現実的な本命は中間グレードのGかもしれない。価格、燃費、装備のバランスから、アクアGの「ちょうどよさ」を考える。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】たしかにちょうどいいかも!! アクア推しグレードを写真で(7枚)画像ギャラリーアクアGはXより約17万円高いが、満足度の差は小さくない
現行アクアの価格は、Xの2WDが248万6000円、Gの2WDが265万4300円、Zの2WDが282万4800円。GはXより16万8300円高く、Zより17万500円安い中間グレードだ。4WDにあたるE-Fourも設定され、G E-Fourは285万2300円。パワーユニットは全車1.5L+モーターで、乗車定員は5名。WLTCモード燃費はGの2WDが33.6km/L、E-Fourが30.0km/Lとなる。Xの2WDは34.3km/Lなので、燃費だけを見ればXがわずかに上だが、差は0.7km/L。日常使用で決定的な差とは言いにくい。
では、なぜGが本命なのか。理由は、価格差に対する“質感と装備の上乗せ”がちょうどいいからだ。公式装備表を見ると、アクアは全車にToyota Safety Sense、レーダークルーズコントロール、レーントレーシングアシスト、オートマチックハイビームなどを備える。さらにAC100V・1500Wのアクセサリーコンセントと非常時給電システムも全車標準。つまりXでも安全・災害対応の基本は強い。
ただし、毎日触れる部分ではGのうまみが出る。Xは価格を抑えた実用グレードという性格が濃い一方、Gは内装加飾やステアリング、スピーカー数などで上級感を得やすい。アクアはコンパクトカーだからこそ、乗り込んだ瞬間の質感差が意外に効く。移動道具として割り切るならX、長く乗る相棒として満足感も欲しいならG。この違いだ。
Zほど豪華でなくてもいい人に、Gは最適解
最上級のZはもちろん魅力的だ。先進技術や加飾、装備の充実度を求めるならZを選ぶ意味はある。だがアクアに求めるものが「燃費がいい」「扱いやすい」「安全装備がしっかり」「価格も抑えたい」なら、Zまで上げなくてもGでかなり満たせる。
Gの強みは、必要十分な装備を押さえつつ、上級グレードの気分も少し味わえること。たとえばディスプレイオーディオは7インチが基本で、10.5インチはGでもメーカーオプションとして選べる。パノラミックビューモニターやアドバンスト パーク、ブラインドスポットモニターなども条件付きで選択可能だ。つまり「全部盛りのZ」ではなく、「欲しい装備だけ足すG」という買い方ができる。
これがかなり大きい。アクアは車両本体価格を抑えてこそ魅力が際立つクルマだ。Zにしてオプションも積むと、コンパクトカーとしてはなかなか立派な支払額になる。一方でXを選ぶと、あとから「もう少し内装がよければ」「スピーカーが物足りない」「装備を足しておけばよかった」と感じる可能性もある。その間をうまく突いているのがGだ。
結論として、アクアGは派手さこそないが、価格、燃費、安全装備、質感のバランスがいい。クルマ選びでいちばん後悔しにくいのは、最安でも最上級でもなく「無理なく満足できる真ん中」だったりする。アクアでそれに当たるのがG。まさに本命グレードと呼びたい存在だ。
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