北米ではすでに新型が先行投入され、日本でも次期型登場の期待が高まる日産キックス。ただ、現行モデルは308万3300円から狙えるe-POWER専用SUVだ。新型待ちが正解なのか、それとも熟成した現行を選ぶべきか、いま改めて考えたい。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、日産
【画像ギャラリー】現行キックスも十分イイぞ!! モデル末期としての熟成された完成度を写真でじっくりチェック!(14枚)画像ギャラリー新型前だからこそ現行キックスの価格が光る
日産キックスは、コンパクトSUVながら全車e-POWERを搭載するのが大きな特徴だ。X 2WDの価格は308万3300円、X ツートーンインテリアエディション 2WDは321万8600円、AUTECH 2WDでも343万7500円。いまどきのコンパクトSUVとしては決して激安ではないが、電動感の強い走りを標準で味わえるSUVと考えれば、妙に現実味のある価格帯だ。
ボディサイズは全長4290mm、全幅1760mm、全高1605mm、ホイールベース2620mm。ヤリスクロスより少し大きく、ヴェゼルに近い感覚で使えるサイズ感で、街なかでも扱いやすい。燃費はX 2WDでWLTCモード23.0km/L。発電用エンジンとモーターで走るe-POWERらしく、発進からスッと前へ出る気持ちよさは今でも色あせていない。
いっぽうで、北米向け新型キックスはすでに登場済み。内外装は大きく変わり、デュアルスクリーンや全席ゼログラビティシート、4WD設定など、かなり力の入った内容だ。日本仕様は正式発表前のため断定はできないが、第3世代e-POWER搭載や装備の充実、車格アップが進めば、価格も現行より間違いなくアップする。そう考えると、現行の300万円台前半という価格は急に魅力を増してくる。
熟成e-POWERと装備のまとまりで“いま買う理由”はある
現行キックスの強みは、モデル末期らしい安心感にある。登場から時間が経ち、商品改良を重ねて熟成が進んだことは大きい。最新感だけで選べば新型に軍配が上がるかもしれないが、日々の使いやすさ、価格、燃費、装備のバランスで見ると、現行もまだまだ侮れない。値引きも期待できる。
とくに狙い目はX 2WDだ。308万3300円でe-POWERの走りが手に入り、SUVらしい視界のよさと取り回しやすさもある。内装の質感を重視するなら、13万5300円高のX ツートーンインテリアエディションも候補になる。ベージュ系の内装で雰囲気が明るくなり、コンパクトSUVにちょっとした上質感が欲しい人には刺さる。
もちろん、新型には新型の魅力がある。デザインも装備も一気に現代化されるはずで、待てるなら発表を見てから判断するのも賢い。ただ、価格上昇時代のいま、現行キックスを「古いからナシ」と切るのは早計だ。むしろ、新型登場前夜の今だからこそ、熟成した現行を条件よく狙える可能性がある。
最新が欲しい人は新型待ち。だが、300万円台前半で電動SUVを手堅く選びたい人には、現行キックスがかなりおいしい。派手なラストスパートではないが、じわっと効く買い得感。モデル末期の現行キックス、実は今こそ本命候補だ。
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