もしかして「化石語」を使ってない? “おじさん認定クルマワード”5選

もしかして「化石語」を使ってない? “おじさん認定クルマワード”5選

 昭和のおじさん(私など)と話すと、たまに「??」となる平成生まれ。さすがに「カーコンポ」や「ロー、セコ、トップ!」などは言わないが、それでもたまに「??」な顔をされることはあるのです……。

文:山口卓也/写真:ホンダ、写真AC、CarsWp.com

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ドッカンターボ

もしかして「化石語」を使ってない? “おじさん認定ワード”5選
「ブルドッグ」の愛称で親しまれたシティターボII。小さなボディから繰り出す強烈な加速でドッカンターボの代名詞となった

 「ターボ」とは、排気ガスの流れを利用してタービンを回すことで空気を圧縮し、酸素量を増やすことで燃料の燃焼を急速に促進させて高出力を生み出す装置。

 当時のターボ(昭和時代)は高出力を得られる一方で、燃費の悪化やターボラグ(一度回転を落とすとアクセルを踏んでもターボが効くまでに時間差がある状態)が発生し、「扱い辛い」と言われることもあったが、そのじゃじゃ馬ぶりが逆に「楽しい!」と感じるドMなカーマニアもいた。

 このいきなり「どっかーん!」とターボがかかることから、かつてのターボ車を「ドッカンターボ」と呼んでいたのだった。

 ドッカンターボとして有名だったのはホンダ・シティターボIIだろう。

 1983年に登場した1.2リッターターボエンジン搭載車で、「ブルドッグ」の愛称で知られたコンパクトカー。過給圧は当時最高の0.85kg/cm2で、さらにエンジン回転4000rpm以下でスロットルを全開にすると、10秒間だけ過給圧が10%高まるスクランブルブーストシステムも搭載。

 まさに「蹴飛ばされたような加速感」を実現していた。

 そして輸入車ではポルシェ911ターボ(930)だろうか。

 私がかつて勤めていた会社の上司が同車を所有しており、「乗ってみる?」と乗せてもらったことがある。

 アクセルレスポンスが非常に鋭く、発進さえ難しいうえ低速域ではノロノロとしか進めることができず「こりゃオレには無理だな……」と思いつつもアクセルをグッと踏み込んだ。

 すると今度はRRならではのグリップ感と、背中がシートに思い切り押しつけられるような圧倒的トルク感のある爆発的な猛加速! 「こんなの乗ったら命がいくつあっても足りない……」と思わせるほどのドッカンぶりだったのも懐かしい思い出である。

ちょっとその辺、流してくるわ

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バブル期の若者の憧れだった2代目ソアラ。週末の夜は「ちょっと流してくるわ」と街へ繰り出す姿も珍しくなかった

 「流してくる」といっても、かつての「流してくる」はリアタイヤを豪快に流しながらドリフト走行をしてくるという意味ではないし、客を探しにタクシーが走る前に言うフレーズでもない。

 とにかくクルマが好きで「いつでもクルマに乗っていたい……」、かといってどこかに行きたい場所があるわけでもない当時の若者は、親や周りの人に「ちょっとその辺、流してくるわ」と言い残してあてもなくドライブを楽しんでいた。

 また、マフラー交換やエアクリ交換など、ちょっとしたDIYチューンをした後に「調子を見るために」走ることも指していた。

 さらに、これがもっとも使用頻度が高かったのかもしれないが、週末の夜などに「ナンパ目的」で駅前や繁華街を見回しながら走る時もこう言っていた。

 この場合の「流してくる」が合うクルマは、当時私が乗っていたようなノンターボのジムニー……なんかではなく、「ハイソカー」と言われたトヨタ・ソアラやマークII 三兄弟(マークII、チェイサー、クレスタ)、ニッサン・ローレルやレパードなど。

 また、「スポーツカー」ではトヨタ・カローラレビン/スプリンタートレノ(AE86)、マツダ・サバンナRX-7(FC3S)、ニッサン・フェアレディZ(Z31)など。

 さらに、「デートカー」と言われたホンダ・プレリュード、ニッサン・シルビア(S13)などに乗る若者も「ちょっとその辺、流してくるわ」を使ったことがあるはずだ(断言できないけど多分そう)。

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