日本の「硬派なSUV」として最初に名前が挙がるのが、トヨタ ランドクルーザーだろう。現行型では4車種がラインナップされ、ランクルファミリーとして存在感を放っている。日本の硬派SUVの代表車、ランドクルーザーの歴史を振り返る。
※本稿は2026年5月のものです
文:片岡英明/写真:トヨタ ほか
初出:『ベストカー』2026年6月10日号
時系列で追う「ランクル」の歴史
「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」を掲げているヘビーデューティSUVがランドクルーザーだ。誰もが認める驚異的なタフさを誇り、世界中のプロから愛されている。
ランクルの先祖となるトヨタ ジープBJ型は1951年に誕生した。車名を陸の巡洋艦を意味するランドクルーザーに変更するのは1954年だ。1955年夏に2代目の20系へと進化し、1956年に3.9LのF型直列6気筒を追加。1959年に初のワゴンを設定し、30系を名乗った。
1960年に登場した40系は走破性能を高めるとともにバリエーションを増やし、24年の長きにわたって活躍。「ヨンマル」伝説を築いている。北米市場の要望から4ドア、ロングボディのステーションワゴンも投入。これはFJ55Vへと発展した。その後継が1980年夏に登場した60系ランクルだ。
ヘビーデューティSUVの代名詞的な存在の40系は1984年秋に70系ランクルにバトンタッチする。リーフスプリングによるリジッドサスにこだわり、ピックアップなど、選択肢も広げた。
日本では2004年に販売を終了したが、生誕30年の節目となる2014年に期間限定でバンとピックアップを発売。2023年にも250系の登場とともに再度復活したのも記憶に新しいところだ。
60系ランクルはプレミアムSUVとして不動の地位を築き、平成になった1989年に80系ランクルを送り出している。時代に先駆けてフルタイム4WDを採用し、パワーユニットや安全装備も積極的に刷新した。
そして1998年、4.7LのV型8気筒DOHCを積む100系ワゴンがベールを脱いでいる。200系へと進化させるのは2007年だ。
ランクル70系に設定したワゴンは「プラド」を名乗って1990年に登場する。その第2世代が90系プラドで、フルタイム4WDや専用サスペンションを採用した。
2002年に第3世代の120系、2009年には第4代目の150系となり、14年間も第一線で活躍を続けた。
また、2010年には北米に続いてFJ40型をオマージュしたFJクルーザーも送り出した。
もう一台の人気硬派「ハイラックスサーフ」
ハイラックスサーフは小型トラックのハイラックス・ダブルキャブの荷台にFRP製のシェルを被せたRVで、1984年に登場した。日本では4代目を最後に姿を消したが、ピックアップのハイラックスは2017年に復活する。
★トヨタ ランドクルーザー年表
●ヘビーデューティ
・BJ系:1951~1955年
・20系:1955~1960年
・40系:1960~1984年
・70系バン:1984~2004年、2014~2015年
●ライトデューティ
・70系ワゴン:1985~1990年
・70系プラド:1990~1996年
・90系プラド:1996~2002年
・120系プラド:2002~2009年
・150系プラド:2009~2024年
●ステーションワゴンシリーズ
・BJ系:1951~1955年
・20系:1955~1960年
・40系:1960~1984年
・55系:1967~1980年
・60系:1980~1989年
・80系:1989~1998年
・100系:1998~2007年
・200系:2007~2021年




















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