6月4日にマイナーチェンジしたホンダ シビックは、価格だけを見るとかなり立派だ。ガソリンEXでも394万6800円、e:HEV EXは444万8400円、新追加のe:HEV RSは465万9600円。もはや「手頃なハッチバック」とは言いにくい。それでもSUV全盛のいま、あえてシビックを選ぶ意味はあるのか?
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】無限の左右一本出しマフラーかっこ良!! 無限&アクセスのアフターパーツを装着したシビックも必見!(7枚)画像ギャラリー背が低いからこその気持ちよさ!! SUVでは味わいにくい一体感
現在のシビックは、全長4560mm、全幅1800mm、全高1410~1415mmという低くワイドな5ドアハッチバックだ。SUVに慣れた目で見ると、全高の低さがまず新鮮。乗り込むと視点は低めで、ステアリングを握った瞬間から「走るクルマに乗っている」感覚がある。
もちろんSUVの高い視点や荷室の使いやすさは魅力だ。だが、重心の低さからくる身のこなし、コーナーでの落ち着き、ドライバーとの一体感はハッチバックならでは。シビックはそこをしっかり守っている。単に荷物を積んで移動する道具ではなく、毎日の通勤路でも少し気分が上がるクルマ。ここがSUVとの大きな違いだ。
今回の改良では、e:HEV RSが加わったことも大きい。Honda S+ ShiftとRS専用サスペンションにより、ハイブリッドでも走りの高揚感を味わえるようになった。6速MTのガソリンRSも健在で、タイプRを除いても走り好きに刺さる選択肢が残っているのがシビックらしい。
実用性も快適装備も十分!! 400万円級でも“濃い中身”で勝負する
400万円級という価格に身構える人は多いはずだ。だが、シビックは装備面もかなり濃い。全グレードにHonda SENSING、Google搭載9インチHonda CONNECTディスプレー、BOSEプレミアムサウンドシステム、左右独立温度コントロール式フルオートエアコンなどを採用。今回の改良で全グレードに後席USBポートも追加された。
EX系にはステアリングヒーターも加わり、日常の快適性はさらにアップ。5人乗りで、6:4分割可倒式リアシートも備えるため、家族使いや週末の買い物にもきちんと対応する。SUVほど背は高くないが、5ドアハッチバックとしての実用性は十分だ。
パワートレーンも魅力的だ。ガソリンEXは1.5L直噴VTEC TURBOでWLTCモード燃費15.7km/L。e:HEV LXとe:HEV EXは24.2km/L、e:HEV RSは24.0km/Lと、走りと低燃費を両立する。速さだけ、燃費だけ、広さだけではない。全部を高い水準でまとめているのがシビックの強みだ。
結論として、単純な安さや流行だけで選ぶならSUVに目が向くのは自然だ。だが、低い姿勢、気持ちいい操縦感、上質な室内、十分な実用性をまとめて味わいたいなら、シビックには400万円級でも選ぶ理由がある。SUV全盛だからこそ、このハッチバックの濃さが逆に光るのだ。
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