このさき仕事はいつまで続けられるのか!? 女性トラックドライバーが抱えるリアルな不安【愛嘉さんの場合】

このさき仕事はいつまで続けられるのか!? 女性トラックドライバーが抱えるリアルな不安【愛嘉さんの場合】

 誰しも大なり小なり「不安」を感じていることってあると思います。トラックドライバーさんに「仕事関係で最近不安に思うことありますか?」と聞いてみたところ、やはり皆さんがいろいろな不安を抱えているんですね。

 今回は2人の女性ドライバーにその不安を綴ってもらいました。まずは配送ドライバー愛嘉さんの話から……。

文/配送ドライバー・愛嘉さん、写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
*2025年12月発行「フルロード」第59号より 

加齢とともに前途不安のリアル

手積み手降ろしの仕事がメインの愛嘉さん。加齢とともに「ドライバーとしていつまで続けられるのか」と不安を抱える
手積み手降ろしの仕事がメインの愛嘉さん。加齢とともに「ドライバーとしていつまで続けられるのか」と不安を抱える

 常日頃、大なり小なり自分自身に感じている不安や、運送業界や今の職場に対する不安など、改めて考えてみるといろいろとあるなぁと感じました。それらを書き綴っていこうと思います。

 自分自身のことに対しては、この先どうしていこうかという不安ですね。ドライバーをずっと続けてきて「年々体力が落ちてきているな~」というのを実感します。

 2024年問題が始まる前までは、夜遅くまで仕事して、少ない睡眠時間でまた次の日朝早くから仕事をしたり、仕事終わりに遊びに行ったり、あまり睡眠を取らなくても仕事ができていました。最近ではしっかりと眠らないと身体が辛くなってしまうので、睡眠を何よりも大事にするようになりました。

 ドライバーの仕事をいつまで続けられるんだろうという不安を感じることが増えてきました。いつか、ドライバーとして限界がきた時のための予防線として、運行管理の資格も取得しました。

 後々事務所に入り、配車やドライバーのサポートなど、運行管理者としての仕事をするようになるんだろうかと思いつつも、ドライバーをできるだけ長く続けられますように……。

 今はほとんどが手積み手降ろしの仕事ですが、手積みが少ない場所に転職すべきなのか、大型免許や牽引免許を取得してステップアップするべきなのか、これからの自分の身の振りを最近ではよく考えるようになりました。とはいうものの「運送業界に身を置き続けていくべきなのだろうか?」と考えることも少なくないです。

若い人たちにもアピールする明るい職場にしたい!

 やはり最近はドライバーをやる人が本当に減りました。もちろん私が勤めている職場も人が足りていません。他の運送屋さんの話を聞いてみても、私が聞いた範囲では人手不足ではないという会社はありませんでした。どこも人手不足のようです。求人を出してもまるで入ってこない。もしくは入ってきても続かない。そういったことが多いです。

 正直私も、ドライバー職を人にお勧めできるのかというと、なかなかお勧めしづらいです。時間は不規則だし、2024年問題で収入も減ってしまいました。そして運転時間が長い分、事故で誰かを死なせてしまうことや自分が死んでしまうリスクもあります。

 自分でもたまにそういった恐怖心に苛まれることがあります。そういったリスクを抱えながらの仕事になるので、「命がけ」は言い過ぎかもしれませんが、近いものがあるのかなと感じます。

 運転免許も大型や牽引免許を取得するまでにはかなりの費用や時間がかかってしまうので、そういった面で若い人たちがドライバーという仕事から遠ざかってしまう要因になっていると思います。私が普通免許を取得したころ、普通免許で4t車に乗れなくなってしまい、中型免許を取得しました。

人手不足が深刻化する運送業界。現在の運転免許制度も人材確保する上で障壁になりつつある
人手不足が深刻化する運送業界。現在の運転免許制度も人材確保する上で障壁になりつつある

 その時点で50万円近い金額が掛かってしまったので、そこからさらに大型免許や牽引免許を取るというのはなかなかハードルが高いと感じました。最近ではさらに免許の種類が細かくなり、若い人たちのドライバー離れが加速しているように思います。

 もう少しドライバーをやって稼げたり、中型・大型・牽引免許を取得するのに費用や時間が掛からないように対策をしたり、メリットを感じられることがなければ、これからのドライバー業界は寂しくなっていくいっぽうなのではないかと危惧しています。

 それでもドライバーをやりたいと若い人が入社してきてくれることもあります。そういった貴重な人材を育てていくためにも、運送業界は少しずつ考え方を変えていく必要があるのかなと思います。

 というのも、どこの業界でも同じかもしれませんが、会社の体質が昭和的なままのところがあります(というか、あまり大きな声では言えませんが、私の職場がそれに近いです)。縛りがキツかったり、こうでなければいけないという考えが強かったり……。

 これからの社会を支えていくのは平成、令和に産まれてきた人達なので、そういったことを減らしていき、今の時代に合ったやり方をしていくのもこれからの運送業界を明るくして行くひとつになるかなと思います。

 決して甘やかすとかではなく、仕事する時はしっかりとする。ただその中でも楽しいと思えることがあってもいいのではないかと思います。

 不安なことはいろいろありますが、ドライバーという仕事は無くてはならない仕事だと信じています。少しずつでもこの職業の未来が明るくなるように、精進していけたらいいなと思います。

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