高齢者の免許返納が注目されているが、80歳代になって突然運転に支障が出るわけではなく、それ以前から徐々に感覚は衰えていくのだ。ここでは、ベストカー編集部内の「チーム還暦」の現在の自覚症状に、松田秀士氏がアドバイスする。
※本稿は2026年5月のものです
文:松田秀士/写真:AdobeStock(トップ画像=beeboys@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2026年6月26日号
運転に限った話ではなく最近“とにかく目が疲れる”
主な原因はドライアイ。特に車内はエアコンにより四季を通じて湿度が低く、運転中は集中しているので、スマホやPCを見る時と同じように瞬きの回数が減るのです。眼球が乾いた空気に触れている時間が長くなりドライアイを起こします。眼精疲労の一番の原因です。
対策は意識的に瞬きする。運転していない時、ゆっくり瞬きしてみます。その時、眼球が自然と瞼の上から頭上方向に裏返っているのが感じられるはずです。瞬間的瞬きはこの眼球の裏返りがなく乾きやすいのです。
またこの裏返り運動も眼球をリセットする役目があり疲れを軽減します。普段から瞬きを意識していれば運転中の瞬間的瞬きでも多少の潤いが得られるようになります。さらに眼科に行きヒアルロン酸含有目薬を処方してもらいましょう。
昼と夜の速度差がかなり大きい。夜の高速でスピードを出すのがストレスに
夜にパフォーマンス低下を感じる。当たり前のことなので悩む必要はありません。加齢で疲れやすく、回復しづらくなっているのです。このパフォーマンス低下を「緩くすること」は可能です。
目の疲労は脳疲労に繋がります。ヒアルロン酸目薬を差しましょう。一日に何度差してもOKです。さらにルテインサプリを飲みましょう。ルテインは網膜の栄養、視界クリア度をアシストします。
亜鉛サプリもよいですが亜鉛と銅を含有したものにしてください。亜鉛だけだと身体が食品から銅を摂り込まなくなります。
また、普段から老眼鏡を含め、力まなくても自然に見ることができるメガネを掛けましょう。空気圧を適正値に保ったタイヤで燃費が良くなるように、適正なメガネを掛ければ燃費改善、一日が長くなります。
ロングドライブ中の記憶が中抜けする! 道中の記憶があいまいな時が……
運転中や運転前に甘いものや甘い飲料を摂取していないでしょうか? 代表的なモノが栄養ドリンクです。砂糖が大量に入っています。
飲むな! とは言いません。飲み方です。一気飲みしないでチビチビ摂りましょう。一気飲みすると血糖値が爆上がりし、その後急低下する「血糖値スパイク」を起こし疲れやすくなります。
さらにパフォーマンスを上げたければ内科や眼科でアデホス(薬品名)を処方してもらいましょう。
これはATP(アデノシン三リン酸)が主成分で、筋肉を動かすガソリンのようなもの。自分自身で作っています。しかし、加齢とともに補給能力が低下します。
ATPの代謝にクエン酸もかかわっています。サプリで摂るのもいいですし、梅干しにも多く含まれています。
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