3代目スカイラインで初設定され、4代目では排ガス規制の影響で超短命に終わったGT-R。長期の不在のあと、1989年登場の8代目で復活を遂げるが、スカイラインにとっての「GT-R」とは、希望の三文字か、それとも呪いの三文字か!?
※本稿は2026年5月のものです
文:編集部・梅木智晴/写真:日産、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年6月26日号
スカイラインにとっての「GT-R」とは?
誤解を恐れず言うならば、スカイラインにおける「GT-R」は徒花のような存在だ。なぜなら、GT-Rは本来のスカイラインというクルマが目指した方向性とは異なる性格のクルマで、GT-Rが神格化されることでスカイラインのあるべき姿がゆがめられてしまったと思うからだ。
もちろんGT-Rは特別な存在だ。第一世代GT-Rが打ち立てたモータースポーツでの輝かしき実績がスカイラインをより人気車に押し上げたことは間違いない。
しかし第二世代GT-Rが登場するまで16年間の沈黙を余儀なくされた。その間、GT-Rが設定されなかった5~7代目スカイラインは常にGT-Rの登場を期待された。つまり、常に最上級モデル不在のように見られ続けたのだ。
華々しくデビューしたR32型スカイラインGT-Rは当時のグループAレースを席巻した。1970年代の50連勝を彷彿させる圧倒的強さで存在感を放った。
しかし、それがスカイラインの行く道を狭めてしまったように思うのだ。GT-Rありきのスカイラインであっては本質を見失う。いや、スカイラインにGT-Rはあってしかるべきなのだが、GT-Rに支配されてはならない。それがスカイラインとGT-Rの宿命だった。
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