2026年9月2日、三菱は新型「パジェロ」を世界初披露しました。2019年の国内販売終了以来、約7年ぶりの復活となる新型は、ラダーフレームに2.4Lディーゼルターボと8速ATを組み合わせ、スーパーオールホイールコントロール(S-AWC)やスーパーセレクト4WD-IIを採用。三菱のフラッグシップとして復活するパジェロにふさわしい、力の入った内容となっています。
ラダーフレームを採用するモデルといえば、いま国内ではトヨタ「ランドクルーザー250」が絶大な支持を集めています。そこで今回は、ボディサイズもほぼ同じこの2モデルを、スペックや4WDシステム、デザイン、使い勝手などから徹底比較。そのうえで、筆者ならどちらを選ぶのか、じっくり考えてみたいと思います。
文:吉川賢一/写真:土屋勇人、ベストカー編集部、三菱自動車、トヨタ
【画像ギャラリー】あなたはどっちが欲しい!? 三菱新型「パジェロ」とトヨタランドクルーザー250(36枚)画像ギャラリーランクル250より55mm狭いのはありがたい!!
三菱「パジェロ」は、1982年の誕生以来、高い悪路走破性と乗用車のような快適性を両立させながら進化してきた、三菱を代表するモデルです。ダカールラリーでの活躍によってその名を世界に広め、三菱の4WD技術を牽引する存在でもありました。
ランドクルーザーが過酷な環境でも走り続けられる信頼性、耐久性、悪路走破性を磨き続けているのに対し、快適性も追求してきたパジェロ。同じ本格クロカンでも、両車は少し異なる道を歩んできたモデルです。
ボディサイズは、新型パジェロが全長4920mm×全幅1925mm×全高1910mm、ホイールベース2870mmであるのに対し、ランクル250は全長4925mm×全幅1980mm×全高1925mm、ホイールベース2850mmと、全長はほぼ同じですが、全幅はランクル250のほうが55mm広く、全高も15mm高くなっています。日本の狭い道路や駐車場で日常的に使うことを考えると、全幅55mmの差は無視できないところです。
採用するラダーフレームは、新型パジェロが高張力鋼板の採用拡大などによって軽量化と高剛性化を図ったラダーフレームで、ランクル250はランクル300と共通のGA-Fプラットフォーム。いずれも高い剛性を備え、オフロードでの走破性だけでなく、オンロードでの操縦安定性や乗り心地にも配慮した設計で、本格クロカンを支える「頑丈な骨格」を備えている点は共通しています。


パジェロとランクル250、4WDは似ているようでけっこう違う!!
パワートレインは、新型パジェロが2.4Lディーゼルターボ+8速ATという組み合わせです。最大トルクは480Nm(一部仕様は470Nm)に達し、新開発のスポーツモード付き8速ATを採用。オンロードからオフロードまで力強く気持ちのよい加速フィールと、優れた静粛性を両立しました。
ランクル250は、現在は2.7Lガソリンエンジン+6 Super ECTという設定。最高出力163PS、最大トルク246Nmを発揮し、使用燃料はレギュラーガソリン。ディーゼルターボを搭載する新型パジェロとは、パワートレインの構成が大きく異なります。
両車の違いがさらに表れているのが4WDシステムです。新型パジェロは、2H(後輪駆動)、4H(フルタイム4WD)、4HLc(センターデフロック)、4LLc(ローギヤ+センターデフロック)の4つのモードを任意に選択できる「スーパーセレクト4WD-II」を採用。さらに、左右輪間のトルクを制御するAYCや、滑りやすい路面で駆動力を最適化するASTCなどを統合したS-AWCによって、オンロードからオフロードまで幅広い走行環境に対応します。
一方のランクル250は、センターデフにトルセンLSDを備えたフルタイム4WDを採用。通常時は前40:後60を基本に、走行状況に応じて前後のトルク配分を変化させます。前後輪のいずれかがスリップした際にも適切にトルクを配分してトラクションを確保するほか、電動リヤデフロックも備え、悪路からの脱出をサポートします。
いずれもオン/オフロードでの安定性に寄与するシステムですが、パジェロはS-AWCによる旋回性と操縦安定性の統合制御を特徴とし、ランクル250はトルセンLSD付きセンターデフやリヤデフロックなどで高い走破性を確保しているのが特徴です。








































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