1911〜44年と1954〜1984年までの間に列車が走っていた、新潟県の来迎寺〜西小千谷間12.6kmを結んだ旧国鉄魚沼線。鉄道のあった場所の多くが姿を変えているものの、廃線から42年経った2026年現在も、どことなく鉄道の面影が見え隠れしていて、公共交通機関で現地へ向かって廃線跡観察を楽しめるスポットが若干残っている。
文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWeb内本文上とギャラリーに、バスで行く旧魚沼線探訪の写真があります)
■電車/バスでアクセス可能な魚沼線の面影スポット
バスもしくは電車を使って向かい、時間的に無理なく魚沼線の面影を嗜めそうな場所として、とりあえず押さえておきたいのがJR来迎寺駅だ。
「駅」ということで現地へのアクセスは、直江津・柏崎方面/新潟・長岡各方面から来るJR信越本線の普通/快速列車で来迎寺にて下車。
もしくは、長岡駅大手口〜小千谷車庫間を結ぶ越後交通の一般路線バスを利用して、来迎寺の駅前通りに置かれている「来迎寺駅前」で下車も有効。
来迎寺駅は2016年に駅舎のリニューアル工事が行われているが、建物自体はまだ魚沼線があった1979年に建てられたものが今も使われている。
また、軽便鉄道の規格だった時代の魚沼線を知る人の談話が掲載されている古い文献を開くと、駅前にある「つばめタクシー」の営業所のあたりに魚沼線の来迎寺駅があった、との記述が見つかる。
そんな古の記憶を踏まえながら、今の駅前の風景と照らし合わせて往時をイメージしてみるのもアリだ。
■そのカーブ、元線路だよね?
続いては来迎寺駅から歩いて5〜6分。バスで来る場合は上記と同じ路線が通る「来迎寺農協前」が最寄りに相当する。
このバス停の近くに信越本線をまたぐ踏切があり、踏切近くから来迎寺駅側を眺めると、ちょうど踏切の少し奥から魚沼線の線路が分岐していた構図になる。
戦時中の休止期間を経て1954年に魚沼線が復活した際、踏切奥から分岐してすぐに、大きく右へカーブして南へ向かう線形へと線路が移設されているのだが、現在はこの大カーブ区間とその先の直線区間が道路に転用されている。
上記の立ち位置から後ろを振り向くと、自動車用としては少々ゆる〜いカーブを描く道(新潟県道10号)が続いている様子がわかるはずで、この道が魚沼線の線路跡だと判断して大体OKな模様。
カーブを歩いて進み田園風景が見えてくると、県道10号が直線へと移る。この道は「片貝バイパス」と呼ばれており、元・魚沼線の線路を一部利用して作られたのが特徴。
バイパス上に鉄道時代の設備や遺構はほぼ残っていないとみられるが、なんと言っても「これ元・線路でしょ?」と期待せざるを得なくなるカーブの形状(時にはタダの道路のこともあるけれど…)が、廃線跡探訪を盛り上げてくれる。










