セレナのカスタムモデルであるマルチボックスは、3列シートで大人数を乗せる通常のミニバンとは少し違う。乗車定員は5名。その代わり、リアまわりに大容量の収納ボックスを備え、ベンチやテーブル、さらにベッド付車ではフラットな寝床にも早変わりする。家族ミニバンの新しい遊び方、かなり気になる存在だ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:日産
【画像ギャラリー】これ純正なの!? 車中泊好きにはたまらん車内がコレ(5枚)画像ギャラリー5人乗り化で“荷物を積むセレナ”に変身
セレナといえば3列シートのファミリーミニバンという印象が強い。だが、マルチボックスはあえて5人乗り。3列目を使って大人数で移動するより、キャンプ道具、釣り道具、子どものスポーツ用品、防災グッズなどをしっかり積みたい人に向けた仕様だ。
ポイントは、荷室をただ広くするだけではないこと。リアに設けられた収納ボックスによって、上下のスペースを有効活用できる。ボックス内の前後の仕切りを開ければ、長尺物も積み込める。ミニバンの広さを「人」だけでなく「荷物」のために使う発想だ。
価格は、ガソリン2WDのハイウェイスターVベースで375万7600円、ベッド付車は397万8700円。標準のハイウェイスターVよりは高くなるが、専用の収納空間まで含めて考えれば、アウトドア好きにはかなり刺さる。クルマを買ってから社外品で棚やベッドを組むより、最初からメーカー系カスタムとして仕立てられている安心感も大きい。
ベンチ&テーブル、ベッド化で使い道が一気に広がる
マルチボックスのおもしろさは、収納だけで終わらないところだ。収納ボックスの天板を使えば、車内でベンチ&テーブルとして活用できる。テーブルサイズは縦485mm×横820mm。出先で軽く食事をしたり、子どもが休憩したり、雨の日に車内でくつろいだりするには十分に使えるサイズだ。
さらにベッド付車では、収納ボックス上部に折りたたまれたベッドマットを展開することで、長さ2000mm×幅1260mmのフラットな空間が生まれる。ベッドの許容荷重は150kg。大人が横になって休むにも余裕があり、車中泊や仮眠、アウトドア先での休憩に頼もしい。
もちろん、これを本格キャンピングカーと見るのは少し違う。調理設備や電源設備まで備えたキャンパーではなく、あくまでセレナの扱いやすさをベースにした“遊べるミニバン”だ。だからこそ日常使いとの相性がいい。平日は買い物や送迎、週末はキャンプや釣り、防災用品の常備スペースとしても活躍する。
結論として、セレナ マルチボックスは「たくさん乗せる」より「たくさん積んで遊ぶ」人のためのセレナだ。5人乗り+大容量収納という割り切りは、ミニバンの新しい選び方としてかなりアリ。家族全員で遠くへ出かけ、そのまま車内で休める。そんな使い方にワクワクするなら、これはただの変わり種ではなく、かなり実用的な趣味グレードだ。
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