依然として大きな人気のSUVだが、ひと口に「人気」といっても、その人気の理由はそれぞれにあるようだ。ここでは多数の受注を記録しスマッシュヒットしたSUV系車両3台にスポットを当て、そのヒットの理由を解き明かしていこう。
※本稿は2026年6月のものです
文:岡本幸一郎/写真:トヨタ、三菱、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年7月26日号
トヨタ RAV4(2025年12月発表)
従来型がよかったので、その正常進化版だから間違いないという安心感を多くの人が抱いたはずで、実際に期待に応えるモデルチェンジにより、至極まっとうに進化している。
ひとつは知能化において、ソフトウェアづくりプラットフォーム「Arene(アリーン)」が初搭載されたことへの期待も大きいだろう。
適度なサイズによる万能な利便性の高さも、もちろんRAV4の大きな武器だ。
コンセプトどおり、「どこへでも行けそう、なんでもできそう」という価値観を体現したオールラウンドなSUVであることが、見るからに伝わってくる。
トヨタ ランドクルーザーFJ(2026年5月発表)
こういうコンパクトなサイズの本格的クロカンを求める人が少なくないことは、すでに他社が証明している。
そんななかにドンピシャで応える形でトヨタから出てきたのだから、待ってました! という人がそれだけ大勢いて受注が殺到したということにほかならない。
人気のヒケツはとにかくデザイン。直方体のスクエアなスタイルは、これなら老若男女問わず絵になる。
サイズ感も日本にちょうどいい。このサイズでランクルらしい本格的な内容のクルマを待っていたという人も少なくないはず。
小さいけどホンモノ感があるし、価格も安くはないが現実的だ。ちゃんとラダーフレームを採用している点も、信頼性に一役買っている。
自分好みにアレンジできそうで想像を膨らませられるところもいい。
【画像ギャラリー】あなたならどれで遊びに行く!? 「RAV4」「ランクルFJ」「デリカD:5」のタフな姿を見比べる(20枚)画像ギャラリー三菱 デリカD:5(2026年1月大幅改良)
共感する人が大勢いて、時間が経過しても安定して売れている。
そのヒケツがどこにあるか。それは、SUVとミニバンの融合をガチで図った、唯一無二の存在であることだ。見た目だけでなく中身も本格的にSUVの要素を取り入れているところがウケているに違いない。
また、途中で幾度となく地道な改良を経てきたことで、新鮮味を保ち続けている点も大きい。
最新版はよりラギッドでギア感を高めることを念頭に置いて細かなところまで手が加えられた。2026年はさらに販売台数を更新するかもしれない。デビューから20年が経つというのに恐るべしだ。
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