近年ますます人気の上昇具合が顕著な全日本スーパーフォーミュラ選手権。文字通り日本最速を決めるレースだ。そのスーパーフォーミュラで、2026年に圧倒的な強さを誇っているのがホンダ勢DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの太田格之進だ。だが、もちろん注目の選手は太田だけに止まらない。同じホンダ勢にして古豪にNAKAJIMA RACING所属するイゴール・オオムラ・フラガも要チェックな選手だ。
文:段純恵/写真:SPS-J
【画像ギャラリー】グランツーリスモも実車のレースでも速い!! 写真からも伝わってくるほどの勢い!? イマ最も目が離せないスーパーフォーミュラで、最も注目したいイゴール・オオムラ・フラガの走り!(19枚)画像ギャラリー絶好調の勢いさらに増す格之進! 喰らいつくフラガやザックの健闘

全日本スーパーフォーミュラ選手権は富士スピードウェイでの第4大会7戦を終了。まだ3大会5戦が残っているが、ここまで4勝を含む取りこぼしのなさでランキング首位を独走中の太田格之進(ダンディライアン)が今季タイトルをもはや手にしているといっても過言ではない。
速さ、強さ、冷静なレース運びと、新王者(予定)として不足のない太田だが、ホンダ勢のトップ・コンテンダーとしてIMSAやル・マン24時間に遠征、参戦しているのだから、国内の頂点に立ってもらわなきゃ困るというものである。
その太田よりも、富士大会で筆者の目を引いたのは実は他の選手だった。第6戦で予選PPを獲得し決勝で2位に入ったザック・オサリバン(TEAM IMPUL)と、延期されていた第3戦の代替レースで優勝、第7戦決勝でも2位に入ったイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)の二人だ。
まずオサリバンだが、前夜の降雨が結構な水量で残り、タイヤのグリップなど期待しようのない状態の路面にビビることもなければ、敏感すぎるマシンのセッティングにあれこれ悩むこともなく、自分のセンスとテクニックを頼りにQ1、Q2とタイムをポンポン上げてSF初PP(ポールポジション)を獲得。
英国F4時代にオサリバンの好敵手だったルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)や似たような経歴を持つロマン・スタネック(ナビクル Buzz MK RACING)も、ワイルドな走りっぷりで初めて予選上位に進出した。
常勝勢「無限」&「トムス」不振の原因は環境……?
太田や岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)、坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)ら予選上位の常連がQ1突破すらできなかった理由は個々あったようだが、ウェットから微妙に乾き始めた複雑なコンディション下で浮かび上がったのは、グリップなんてどこにあるんですか? 的タイヤと日本ではまずお目にかからない荒れた路面上での競争を当たり前にしてきた外国人選手たちの底力だ。
整ったコンディションでのセッティングがキチっと決まらないと速く走らせられない、繊細にして気分屋のお嬢様のごときいまのSFマシンで、ノーグリップ上等! な環境に育った彼らが実力を発揮しきれないのも無理はない。
その点、日本の四輪レース歴4年目にして昨季SFルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたオオムラ・フラガは、上記の選手たちに比べると一日の長がある。
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