久々のスーパーGTとなった2026年第4戦富士。激しいスコールかと思えば直射日光が戻り、観戦するのにもなかなか大変な気候となった。レースも開始直後から激しい展開になってしまったぞ。激動の富士から速報でお届けしよう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:SPS-J、編集部
※記事内のレース結果は現地速報の暫定結果です
オープニングラップからまさかの波乱が訪れる
スーパーGTは5月4日のゴールデンウィークの第2戦富士からブランクが開き、8月2日に第4戦富士として戻ってきた。これは世界情勢を鑑みて第3戦セパン(マレーシア)が中止となったためであり、穏やかな五月晴れからの長いバーケーション明けは、同じ富士で灼熱の決戦を迎えた形だ。
そんな富士スピードウェイの決勝日はもはや東南アジアのような激しいスコールが入り混じる天候で、グリッドウォークなどでも時折激しい雨が叩きつける決勝日となった。スタートはセーフティーカー先導でスタートとなり、徐々に路面が乾き始めた。
いよいよスタート、というところで大きなクラッシュが発生。GT500の64号車が他車の接触により空中で一回転する大クラッシュが発生。即、赤旗でレースは中止。14時15分にレース再開となるものの、14時30分頃にまた雨雲がかかる。
KONDOレーシングのリアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rは予選9位スタート。サクセスウェイトも54kgとかなり厳しいなか、悪くない位置で予選を終えた。
日産メカニックチャレンジの応援シートに決勝前に登場した近藤真彦監督は「今日はスタートは木村偉織でいきます!頑張りますよ!」と明るく応援団に挨拶。その目からは自信が見えている。
気まぐれ「富士ウェザー」がレースを左右するも……
14時45分頃には雨足がホームストレートでは弱まりつつあったが、第3セクターではかなり雨足が強まっているような状況だ。56号車の木村選手は10周目で9位、その後10位に下がるシーンもあったが、なんと20周目には8位まで取り戻す。
ここまでくると「気がついたら56号車がいる」状態の布石だ。スタートドライバーは伝統的にJ.P.オリベイラ選手が多く担ってきた56号車だが、前戦の優勝もあり木村選手の実力は十二分にあると判断があったようだ。
冷静にコツコツと順位を上げていく木村選手は28周目には他車のピットインもあり5位と上げていく。そして32周目にピットイン。オリベイラ選手にバトンタッチをして13番手で隊列に戻る。39周目には1コーナーで仕掛けて9位にアップ。左フェンダーが破損している状況ながらとてつもないスピードで走り続ける。
この時点で実質的な5位まで順位を上げたことになる。そして脅威のペースで最後まで走りきり最終的に5位フィニッシュ。波乱の展開でも変わらずに淡々と走り続けることこそが、まさにレース巧者なのだなと改めて実感するレースとなった。
2027年からは8月の富士がなくなることもあり、この過酷なレースはなくなるがノーミスでの勝利が最大の要因だろう。まさにレースは人生だなと実感する。
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