炎天下の車内はまさにサウナ状態! 一刻も早く涼みたいところだが、カーエアコンは使い方次第で冷房効率が大きく下がってしまうことも。猛暑日に「冷えない!」を防ぐために知っておきたい、5つの落とし穴とは。
文:井澤利昭/写真:写真AC、Adobe Stock
【画像ギャラリー】車内が冷えない時に疑うべきはここ!!(7枚)画像ギャラリー乗車直後の閉め切りエアコン全開は非効率
真夏の炎天下に長時間駐車した車内は、条件によって50℃以上に達することもある。ダッシュボード付近では70℃を超えるケースもあり、まるで熱気が充満したオーブンのような状態に!
すぐさまエアコンのスイッチを入れたくなる気持ちはわかるが、窓を閉め切ったままいきなり冷房を全開にするのは非常に効率が悪く、車内はなかなか涼しくはならない。
こうした場合は車内にこもった大量の熱を外へと逃がすことが先決。
最初は窓を全開にしたまま走行し、エアコンを外気導入にして車内にこもった熱気を外へ逃がした後、窓を閉めて内気循環に切り替えるのがベストだ。
暑いなか窓を開けて走るなんて……と思うかもしれないが、外気を取り込みながら走行することで、車内に滞留していた熱気を素早く外へと押し出すことができるのだ。
とはいえ窓を開けたままの状態では当然、涼しくはならない。数分ほど走行して熱気を逃がしたら窓を閉め、内気循環に切り替えて本格的に冷房をスタートするのが、最も効率がいい。
JAF(日本自動車連盟)が公開しているテストの結果でも、この方法がより早く車内温度を下げられることが実証されている。
車内をいきなり冷やそうとするのではなく、まずは熱を追い出す方法は、冷房の効率を上げ、より早く車内を涼しくできるのに加え、エアコンのコンプレッサーにかかる負荷も減らすことができるというメリットも。
結果的に燃料の消費も少なくなるため、エアコン稼働による燃費の悪化を防ぐことにもつながる賢いテクニックと言えるだろう。
「外気導入」のままでは車内は冷え切らない
カーエアコンの空気の取り込み方には「外気導入」と「内気循環」という2種類が存在する。
文字どおり前者は外気を取り入れて車内の換気をしたい時、後者は外気を車内に持ち込まないようにしたい時に使うもの。
これらは使用シーンによって切り替えることができるが、夏場の冷房時に限っていえば、外気導入のままエアコンを使い続けるのはデメリットのほうが多い。
外気導入は換気には適しているものの、猛暑日のように外気温が35℃を超える状況では、熱せられた外気を冷却して車内へ送り込むことになるため、内気循環に比べると、冷房効率は低下しやすい。
そのため、早く車内を冷やしたい場合や、安定して冷気を保ちたい場合は、「内気循環」でエアコンを稼働させるほうが効率がいい。内気循環への切り替えは、前項で紹介したように、数分間走行して熱気を排出してから行うのが基本だ。
内気循環なら、すでにエアコンで冷やされた空気を再び吸い込んでさらに冷やすため、コンプレッサーに過度な負担をかけることなく車内を涼しくすることができる。
いっぽうで、長時間にわたって内気循環のまま走行を続けると、車内の二酸化炭素濃度が上昇し、集中力の低下や眠気を誘発する原因になり得るというデメリットも。
1時間に1回程度、数分間でいいので、窓を少し開けたり、一時的に外気導入に切り替えて換気を行うのが、安全で快適なロングドライブのコツだ。
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