2026年7月、トヨタ アクアにGR SPORTが復活。その陰で、最廉価グレードのXも見逃せない進化を遂げた。前席を上級ファブリック仕様へ変更し、後席にはアームレストまで追加。それで価格上昇はわずか1万1000円だ。なぜXだけ、これほどお得に装備を充実できたのか?
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】後席アームレスト付いたのはデカい!! しかも足もと広いんです(6枚)画像ギャラリー「最廉価グレード感」が一気に薄れた!
従来のXは、シート表皮が通常のファブリックで、フロントシートはヘッドレスト一体型だった。上級のGが採用する上級ファブリックとヘッドレスト別体型に対し、いかにも価格を抑えた仕様という印象が残っていた。
2026年型では、この差を一気に解消。Xにも上級ファブリックとヘッドレスト別体型のフロントシートを標準装備した。表皮の質感が上がるだけでなく、ヘッドレストの高さを体格に合わせて調整できるため、長時間運転時の安心感にもつながる。
さらに後席中央へ、カップホルダー2個付きセンターアームレストを追加。後席に2人で乗る場面では、腕を預けながら飲み物も置ける。派手な先進装備ではないものの、家族や友人を乗せたときの快適性を確実に高める装備だ。
従来はG以上を選ばなければ得られなかった部分だけに、Xの“安い代わりに少し我慢するグレード”という色はかなり薄くなった。
価格を抑えてXを個人ユーザーの本命へ
トヨタは装備追加の理由を詳しく説明していない。ただ、2025年の大幅改良で安全装備や電動パーキングブレーキ、ブレーキホールドなどが充実した一方、Xのシートだけは簡素なままだった。今回の変更は、その最後に残った割り切り感を消す狙いと考えられる。
価格は2WDが従来の248万6000円から249万7000円へ上昇したが、差額はわずか1万1000円。同時期にGとZがそれぞれ3万3000円高くなったことを考えても、Xの値上げ幅は小さい。
しかも、WLTCモード燃費は従来どおり34.3km/Lで、アクアの全グレード中トップ。Toyota Safety Sense、前後方ドライブレコーダー、8インチディスプレイオーディオ、スマートエントリーも標準装備する。スチールホイールやウレタンステアリングを気にしなければ、日常で困る場面は少ない。
上級シートと後席アームレストの追加は、法人需要も意識した最廉価版から、個人や家族にも薦めやすい入門グレードへの転換だ。見栄えや豪華装備ならGやZだが、価格と燃費、実用性を冷静に比べると、2026年型Xはアクアで最も賢い選択かもしれない。
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