猛スピードで路肩走行する営業車とか少しでも前に行こうと右に左に追い抜きをかける乗用車とか、たまに走るだけでもこんなクルマに出遭うんだから、ほとんど毎日走っているトラックドライバーさんは、さぞや「ヤバい奴」に遭遇しているんじゃないでしょうか?
そんなことを長距離ドライバーのひろしさんに聞いてみました。
文/長距離ドライバーひろしさん、写真/トラックマガジン「フルロード」、写真AC
道路飛び出し系にはビックリ!
運転手歴33年目に突入しましたが、年がら年中長時間運転しているので、ビックリするようなことに遭遇したり見たりすることが多々あります。
経験したことがある人も多いと思いますが、一番ドキドキが止まらなくなるのは「道路飛び出し系」の話じゃないでしょうか。最近は高速ばっかり走っているので、そういった場面に出くわすことは減りましたが、動物の飛び出しが一番驚きます。
よく見かけていたのは鹿の群れです。福井から滋賀に抜ける国道303や長野の諏訪湖から白樺湖に抜ける国道152、旧・和田峠などなど野生動物出没ポイントを挙げればキリがないですが、彼らは深夜の時間帯に突然目の前に現れます。
これらの場所や自身が把握している場所では野生動物の突然の登場に要注意して走っていましたが、それでも突然前に出て来られた時はかなり驚きます。いずれのポイントも峠道でアップダウンが続きカーブが連続するような場所です。
直線の道で前に現れた時は余裕を持って対処は可能ですが、峠を下っている時のカーブを立ち上がった時に目の前に現れた日には、もうフルブレーキから運を天に任せるしかありません。
ああいう時って目が合うんですよね、鹿と……。ヘッドライトに鹿の瞳が照らされるんですよ。こちらも心臓バクバクですが、きっと鹿の方も心臓バクバクだったことでしょう。
鹿に猿に猪、ハクビシン
過去に運悪く鹿をはねてしまった同僚がいました。その時は中央道を走っていた時だったそうですが、さすがに高速道路で避けることは不可能だったみたいです。高速走行時での鹿の飛び出しだったので、トラックのバンパーもガチャガチャになっていましたね。
下道でも高速でも突然の飛び出しは心臓バクバクです。最近は鹿よりも猿とか猪、あとはハクビシンとかをよく見かけます。中国地方の山の中を走る中国道でよく見かけますが、猿は肝が据わっているのか、堂々と道路にいますからね。飛び出すというより居座っている感じです。
猿は動きが早いので道路上に居座っていても避けてくれるので助かります。猿に関して追加していうと人間慣れしているのか、餌を求めてなんでしょうけどPAやSAにもよく現れますね。
逆にハクビシンや猪はタチ悪いと思います。マイペースなのか、こちらに気づいてないのか、まったく避ける気が無いですからね。こちらが気づいて避けないと轢いてしまいそうになります。これはリアルに先週経験しました。
助手席側の脇から出て来たと思ったら、避けるどころか車に向かって走ってきましたからね。間一髪のところでハンドルを切って避けられましたけど、かなりドキドキ案件でした。
自転車の飛び出しに焦る!
動物飛び出し系も驚きですが、やはり一番驚かされるのは人間の飛び出しです。よくあるのが歩道を走っていた自転車がいきなり車道側に飛び出してくる時です。自転車の動きや存在に関しては細心の注意をして運転していますが、歩道から車道側道に存在する自転車用の通路に飛び出されると、ホント焦ります。
車道脇にある自転車専用の通路はとても狭いですし、トラックとの距離感でいうとかなり近い気がします。自転車に引っ掛けて倒したりした日には……。もう考えるだけでもゾッとします。
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