カワサキがオフロード四輪車「MULE PRO-FXT 820」を2026年11月14日に発売する。農場や牧場などで活躍するユーティリティ・ビークルで、荷台の使い勝手を変えられる独自機構にも注目だ。
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes
【画像ギャラリー】カワサキMULE PRO-FXT 820登場! 働く四輪車の実力(9枚)画像ギャラリー遊びだけじゃない! カワサキMULE PRO-FXT 820は「働く四輪車」
カワサキといえば、NinjaやZシリーズなどのスポーツモデルを思い浮かべる人が多いだろう。だが、同社には過酷な現場で活躍する“働く四輪車”も存在する。それが「MULE(ミュール)」シリーズだ。
今回、株式会社カワサキモータースジャパンから発表されたのが「MULE PRO-FXT 820」。発売予定日は2026年11月14日(土)、メーカー希望小売価格は278万3000円(税込)となる。
MULEは、オフロード走行そのものを楽しむ「TERYX」シリーズとは方向性が異なり、実用性を重視したユーティリティ・ビークル(UV)である。車名のMULEは「Multi-Use Light Equipment」に由来するという。
農場や牧場などの作業現場では、舗装路を軽快に走ることよりも、低速域での力強さや不整地での走破性、そして道具としての耐久性が重要になる。MULE PRO-FXT 820は、そうした用途を意識したモデルだ。
最大の見どころは「荷台を変えられる」独自システム
MULE PRO-FXT 820で特に注目したいのが、カワサキ独自の「イージートランスキャブシステム」である。
後列シートを格納することで、荷台の広さを変更できるのが特徴だ。つまり、人を乗せることを優先した状態と、荷物を運ぶことを優先した状態を、用途に応じて切り替えられる。
農場や牧場などでは、人員の移動だけでなく、道具や資材などを運ぶ場面も少なくない。ひとつの車両で「人を運ぶ」と「荷物を運ぶ」を柔軟に使い分けられる点は、まさにMULEらしいところだ。
また、MULE PRO-FXT 820は軽量コンパクトな車体に実用的な機能を盛り込み、低速回転域でのパワフルな走り、不整地走破性、耐久性を高いレベルで追求しているという。
今回のモデルでは従来型から車両重量が867kgから884kgへ変更。一方、最大許容荷重は733kgから717kgへ変更されている。生産国も従来のアメリカ合衆国からメキシコ合衆国へ変更された。
ボディカラーは「ティンバーライングリーン」の1色。価格は本体価格253万円、消費税25万3000円を含む278万3000円となる。ただし、納車整備費用や保険料などの諸費用は含まれない。
ここで注意したいのが、公道での扱いだ。MULE PRO-FXT 820を含むカワサキのオフロード四輪車は、公道および一般交通の用に供する場所では一切走行できない。一般的な乗用車やSUVとは異なり、あくまで専用の環境で使用する車両なのである。
販売はオフロード四輪取扱店で行われる。保証期間は新車引き渡し日から1年間だ。
価格だけを見ると決して身近な存在とはいえない。しかし、農場や牧場など広い敷地を持つ現場で、人員輸送と荷物運搬を1台でこなせることを考えれば、MULEが単なる“趣味の乗り物”ではなく、実用車として世界各地で使われている理由も見えてくる。
クルマ好きとして見るなら、MULE PRO-FXT 820は「SUVよりさらに先にある、現場のための四輪車」と考えると面白い。速さや豪華さではなく、必要な場所へ人と荷物を確実に届けること。その目的に徹した設計思想こそ、このモデルの魅力といえるだろう。











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