トヨタ プロボックスが現在につながる姿へ大幅刷新されたのは2014年。基本設計は12年を迎えたが、今も新車で欲しくなる不思議な魅力を持つ。豪華さや流行を追わず、「積む、走る、働く」を徹底した機能美。2026年型にも受け継がれた“道具感”を味わってみよう。
文:ベストカーWeb編集部/画像:トヨタ
【画像ギャラリー】内装の工夫がもうスゴいのよ!! 働く人を知り尽くした仕上がりがコレ(5枚)画像ギャラリーすべての形に仕事上の理由がある!
プロボックスという車名自体は2002年に誕生したが、現在の160系は2014年9月に発売。大規模なマイナーチェンジによってフロントまわりやプラットフォーム、サスペンション、エンジン、室内を刷新した。
最大の魅力は、見栄えより使いやすさを優先した潔さだ。全長4245mm、全幅1690mmのコンパクトな車体に、2名乗車時で長さ1810mm、最大幅1420mm、高さ935mmの荷室を確保。開口部は四角く、床は低くフラットで、荷物を持ち上げる動作まで考えて作られている。
ガソリン車なら最大400kg、HEVでも350kgを積載可能。頑丈なLTタイヤを履き、空荷から満載まで安定して走れるよう足まわりも専用チューニングされる。飾りではなく、本当に使うための機能が外観や走りに表れているのだ。
運転席まわりも仕事道具そのもの。A4サイズのノートPCや弁当を置けるインパネテーブル、A4バインダー対応のトレイ、ビジネスバッグを立てられるセンターコンソールトレイを装備する。スマートフォンを置くマルチホルダーは幅を調整でき、センタートレイには1L紙パックまで収まる。
古く見えても中身は地道にアップデート
ハロゲンヘッドランプやアナログメーター、足踏み式パーキングブレーキなど、2026年の乗用車と比べれば古さを感じる部分はある。しかし、頻繁な乗り降りを考えた高めの着座位置や、手を伸ばせば必要な物に届く収納配置は、巨大ディスプレイより役に立つ場面も多い。
安全装備は決して旧式ではない。Toyota Safety Senseに加え、全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール、プロアクティブドライビングアシスト、前後方静止物対応のパーキングサポートブレーキを全車に標準装備する。
2026年9月の改良では専用通信機DCMも全車に搭載。ヘルプネットやeケア、スマートフォンでドアロックなどの状態を確認できるマイカーサーチにも対応した。外観は変わらなくても、必要な部分はしっかり現代化されている。
価格は196万5700円から。豪華な内装や乗用ワゴン並みの後席を求める人には向かないが、キャンプ、自転車、釣り、DIYなどの相棒には絶好の素材だ。傷や汚れさえ使い込んだ証しに見え、自分なりの収納や装備を加えるほど愛着が増す。
プロボックスは完成された高級品ではなく、使い手が完成させる道具。12年たっても古びない理由は、その価値がデザインの新しさではなく、徹底した使いやすさにあるからだ。
【画像ギャラリー】内装の工夫がもうスゴいのよ!! 働く人を知り尽くした仕上がりがコレ(5枚)画像ギャラリー







コメント
コメントの使い方