BEVもシティターボIIみたいに暴れるのか!? 往年のブルドッグを知るプロドライバーがスーパーワンに乗る!!

BEVもシティターボIIみたいに暴れるのか!? 往年のブルドッグを知るプロドライバーがスーパーワンに乗る!!

 ホンダが放った注目BEV、スーパーワン。かつて強烈な個性でクルマ好きを熱狂させたシティターボIIを思い浮かべずにはいられないが、では、あの「やんちゃ」な走りを知っているプロドライバーはどう感じたのか!? 往年のブルドッグを知る目線から、スーパーワンを語る!

文:中谷明彦/写真:ベストカーWeb編集部、無限

【画像ギャラリー】実際にブルドックとどれだけ似てる!? スーパーワンとシティターボIIを写真でじっくり比べてみて!(16枚)画像ギャラリー

見た目はまるで現代版ブルドッグ!? 

シビックが2代目となったことで空いてしまった1.2Lクラスの穴を埋める形で1981年に登場したシティ。翌1982にシティターボ、1983年には通称ブルドックとなるシティターボIIが発売された
シビックが2代目となったことで空いてしまった1.2Lクラスの穴を埋める形で1981年に登場したシティ。翌1982にシティターボ、1983年には通称ブルドックとなるシティターボIIが発売された

 ホンダのBEV「スーパーワン」の特徴的なスタイリングを初めて見たとき、1980年代に登場したホンダ・シティターボII(通称「ブルドッグ」)を思い出した人は少なくないだろう。 前後の大きく張り出したオーバーフェンダー。コンパクトなボディに対してワイドなトレッドを与えたシルエットは、まさにブルドッグを彷彿とさせる。

 自身、かつてブルドッグのワンメイクレースに参戦した経験がある。そのためスーパーワンの姿を見た瞬間、当時の記憶がよみがえったのだ。ただし、そこで思い浮かべたのはスタイリングだけではない。ブルドッグはハンドリングにも強烈な個性を持った、いわば「じゃじゃ馬」だった。

いわゆる「ブルドックレース」に使用された無限の手掛けるワンメイクレース仕様のシティターボII
いわゆる「ブルドックレース」に使用された無限の手掛けるワンメイクレース仕様のシティターボII

 当時のシティは全長約3.4m、全幅約1.6m、全高約1.5mという非常にコンパクトなボディ。そのシティをベースにトレッドを拡大し、さらにターボチャージャーを装着して、最大出力110馬力、最大トルク約160Nmという強烈な動力性能を与えていた。小さなボディに大きなパワーを詰め込んだ結果、ハンドリングはかなり刺激的だった。

 直線でアクセルを踏み込めば強烈なトルクステアが発生し、コーナーではアンダーステアからオーバーステアへと急激に挙動が変化する。アクセルを戻せばタックインが起こり、ワンメイクレース仕様ではスリックタイヤによってさらにグリップ変化が激しくなっていた。

 レースでは接触やクラッシュも多発。自身も大きなクラッシュに巻き込まれ、空中で3回転するような経験までしている。それほどまでに、当時のブルドッグは「じゃじゃ馬」だったのである。だからこそ、今回スーパーワンを見たときには、正直なところ「現代版ブルドッグなのだろうか」と少し身構えたのだ。

N-ONE e:がベースでも別モノ!

ジャパンモビリティショー2025での展示において「ブルドック」を彷彿とさせる姿が話題となったスーパーワンは、昭和世代の関心を集めるに十分だった
ジャパンモビリティショー2025での展示において「ブルドック」を彷彿とさせる姿が話題となったスーパーワンは、昭和世代の関心を集めるに十分だった

 ところが、実際に乗ってみると、その予想は完全に裏切られた。見た目にはブルドッグの面影がある。しかし、走りには当時の面影が全くない。むしろ、驚くほど上質でマイルドなのだ。スーパーワンは軽EVであるN-ONE e:をベースに開発されている。

 基本的なボディデザインもN-ONE e:を踏襲しているが、前後フェンダーを張り出させ、トレッドを拡大することで、ワイドでスポーティなスタンスを作り出している。N-ONE e:のトレッドが約1305mmなのに対し、スーパーワンでは約1345mmまで拡大され、全幅は1575mmとしている。

 この手法は、かつてのシティとシティターボIIの関係を思わせるものだ。しかし、ハードウェアを見ると、スーパーワンの中身は現代そのものだ。駆動方式はフロントモーターによるFF。搭載される19.5kWhのバッテリーとモーターはN-ONE e:と基本的に共通で、最大トルクも162Nmと同じだ。

乗り味はあの頃のブルドックに比べてはるかにマイルドに。横転の心配もない。それでいて楽しい要素もしっかりとある
乗り味はあの頃のブルドックに比べてはるかにマイルドに。横転の心配もない。それでいて楽しい要素もしっかりとある

 面白いのは、ハードウェアを大幅に変更するのではなく、制御によってパフォーマンスを引き上げている点にある。N-ONE e:では軽自動車規格に合わせ、最高出力は47kWに制御されている。

 一方、普通車として登録されるスーパーワンではブーストモードを使うことで最高出力を70kWまで引き上げることができる。つまり、基本的なパワートレインを共有しながら、コンピューターの制御を変更することで、より高い出力を引き出しているわけだ。これはBEVならではの特徴とも言える。

 エンジン車の場合、排気量やターボ、燃料系、冷却系など出力を引き上げるためにはさまざまなハードウェアの変更が必要になる。しかしモーターを使うBEVでは、電池やモーターなどのハードウェアが許容する範囲で、制御によって出力特性を変更できる。

次ページは : トルクステアはほぼ皆無、シャシー完成度の高さが光る

40秒で完了!グーネット買取のかんたん車査定 ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

日産スーパーSUV計画!!!「ベストカー 10月26日号発売!」

日産スーパーSUV計画!!!「ベストカー 10月26日号発売!」

ベストカー 10.26号 定価 650円 (税込み)  夏も終わったなぁ感傷に浸るのもつか…

あなたの愛車が高く売れる!

電話が一切こない新査定「マイカースカウト」

個人情報入力なし! 営業電話なし! 平均37.5万円UP!※

※ 買取店からの買取提示額(上限額)の差額平均
(2025年10月)

情報登録完了後、すぐに提示価格が届きます まずはお試しください!

登録後の流れ

登録後の流れ 1 愛車の情報を入力 2 買取店から価格が届く 3 提示価格を確認

提供:carview!