新型エルグランドの2列目シートには、電動オットマンと、背もたれ上部の角度を独立して調整できる「デュアルリクライニング」が備わります。足を伸ばして背もたれを倒し、自分に合った姿勢で過ごせるのが魅力です。
そんな2列目シートですが、SNSでは「後席をリクライニングさせるとアームレストが上向いてしまう(腕を預けにくい)」という使い勝手を指摘する投稿が見られます。実際に筆者の愛車で後席の背もたれを深く倒してみると、確かに腕を自然に預けにくいと感じました。
では、どこまで倒すと腕が休まらないと感じるのか。愛車の2列目で姿勢を変えながら、腕を預けやすい範囲を確かめました。
文:吉川賢一/写真:NISSAN、エムスリープロダクション
【画像ギャラリー】広くて快適でくつろげる!! 日産新型「エルグランド」(25枚)画像ギャラリー背もたれと連動するアームレスト
新型エルグランドの2列目キャプテンシートには、電動オットマンに加え、背もたれ上部を独立して角度調整できる「デュアルリクライニング」が全車標準装備されています。足を伸ばし、後席の背もたれを倒した状態でも頭部や視線を前方に向けられるため、車載モニターやスマートフォンを見やすいのが大きな特徴です。
アームレストは上へ跳ね上げられる可倒式。日産は、アームレストを格納することでシートを広く使えると説明しています。立派な体格の人でもゆったりと座れるほか、停車中にクルマでくつろぐ際には、あぐらをかいたり、寝転んで寝返りを打ったりすることもできるでしょう。
ただ、このアームレストは、背もたれ側に固定されているため、背もたれに連動してアームレスト全体の角度も後傾していきます。この点についてSNSでは、肘を置くべき面が前上がりになり、腕の置き場に困るという趣旨の使い勝手を指摘する投稿が見られます。
ちなみに、トヨタ「アルファード」には、肘を置く面に弓なりの形状を用いることで、背もたれを倒した姿勢でも肩を張らずに腕を置きやすくした固定式アームレストを採用するグレードがあります(「Executive Lounge」と「Z」)。また、上下方向へ動かし、好みの角度で止められる回転式アームレストを備えたシート(「G」の7人乗りのリラックスキャプテンシート、8人乗りの6:4分割チップアップシート)もあり、リクライニング時の腕の置きやすさに配慮されています。
前上がり約20度までは違和感なし、約45度で腕が浮いた
では、背もたれをどこまで倒すと、アームレストが使いにくくなるのでしょうか。今回は、
1.背もたれをほぼ起こした状態(アームレストはほぼ水平)
2.そこから少し倒した状態(前上がり約10度)
3.さらに深く倒した状態(同約20度)
4.背もたれが3列目シートの座面に触れるまで倒した状態(同約45度)
の4段階で、腕の収まりを確認しました。なお、アームレストの角度は水平に対するアームレスト上面の角度であり、写真から算出した概算です。また検証結果はあくまで筆者の感想であり、快適さも体格や好みに左右されます。検証は停車中の休憩を想定したものであり、走行中は背もたれを倒しすぎず、シートベルトを正しく着用できる姿勢にしてください。
1段階目では、肘から前腕まで無理なくアームレストへ預けられます。2段階目、3段階目と背もたれを倒すにつれて、アームレストの上面も前上がりになっていきますが、筆者は3段階目までとくに違和感を覚えませんでした。身体も背もたれと一緒に傾くため、腕とアームレストの位置関係が大きく変わらないからでしょう。
しかし、アームレストが約45度まで傾いた4段階目では、前腕を預けにくくなり、腕が浮くような姿勢になりました。ここまで背もたれを倒すと、腕を休めるためのアームレストとしては、使いにくさを感じます。
ただ、デュアルリクライニングで背もたれ上部だけを少し起こすと、印象は変わります。前上がりになったアームレストが肘を高い位置で支えるため、たとえば停車中にスマートフォンを見る際には、傾いたアームレストが肘を支え、腕を持ち上げ続けずに済むと感じました。

































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