寒い冬の日、快適にドライブしていたら、フロントガラスの下のほうから急にモヤモヤと白くなり、あっという間に目の前が真っ白に――。そんな経験はないでしょうか。
外は晴れていて空気もカラカラなのに、なぜ突然ガラスだけが真っ白になるのか。冬場のドライブでやりがちな落とし穴と、素早く視界を取り戻すための空調操作をおさらいしておきましょう。
文:吉川賢一/アイキャッチ画像:Adobe Stock_Thi/写真:Adobe Stock、写真AC
【画像ギャラリー】フロントガラスが突然真っ白!! 「内気循環のまま暖房」が秋冬に危険な理由と正しい曇りの取り方(8枚)画像ギャラリー晴れていてもフロントガラスが曇る!! 車内の湿気と結露の仕組み
寒い朝、暖房をつけてクルマを走らせていると、フロントガラスの端がうっすら白くなり、次第に曇りが広がっていくことがあります。
この曇りの正体は「結露」です。クルマのなかは、乗員の呼吸や汗などによって意外に湿度が高く、その湿った空気が、外気で冷やされている窓ガラスに触れると、細かな水滴となって内側に付きます。冬に家の窓ガラスが結露するのと同じ仕組みです。乗員が増えれば車内に出る水分も増えますし、雨に濡れた上着や傘を持ち込んだ日も、曇りやすくなります。
空気が冷たいほど、飽和水蒸気量(空気がため込むことができる水蒸気の最大量)は小さくなるため、窓ガラスが冷える冬は、車内の湿気が結露しやすいのです。曇りで前方が見えにくくなった場合は、無理に走行を続けず、周囲の安全を確認して安全な場所に停車し、視界を回復させてから出発してください。
「内気循環のまま暖房」は危険!! 曇ったら外気導入とデフロスター
空気が乾燥した冬の日に、曇りを取る方法として手っ取り早いのは「窓を開ける」ことですが、寒い日に窓を開ければ車内も冷えますし、雨の日は雨水が吹き込むこともあります。そんなときに活用したいのがクルマの空調機能です。
クルマの空調には、車内の空気を循環させる「内気循環」と、外の空気を取り込む「外気導入」があります。冬は冷たい外気を入れたくなくて内気循環にしがちという人は少なくないと思いますが、内気循環のまま暖房を使い続けると、乗員の呼吸などで増えた湿気が車内にこもり、フロントガラスが曇りやすくなります。曇りを防ぐためには、車内が温まったら外気導入に切り替え、湿気を車外へ逃がすようにしてください。
同時に作動させたいのが、フロントデフロスターです。デフロスターとは、フロントガラスへ集中的に風を送り、内側の曇りを取る機能。これを作動させると、白く曇った視界がみるみるクリアになっていきます。
A/C(エアコンの冷房・除湿機能)もオンにしておきましょう。エンジンの排熱を暖房に使うクルマでは、A/Cがオフでも温風は出ますが、前述したように結露によって冬はガラスが曇りやすいため、エアコンの除湿機能はぜひ使いたいところ。JAFも、冬場の曇り取りには外気導入が効果的で、エアコンを併用するとさらに効果が期待できると説明しています。
オートエアコン車では、デフロスターを押すとA/Cが作動し、外気導入へ自動で切り替わる車種もあります。空調の表示を確認し、切り替わらなければ手動で設定しましょう。マニュアルエアコン車では、A/Cをオンにし、吹き出し口をフロントガラス側、内外気を外気導入に合わせます。
ちなみに、ガラス内側の曇りを早く取りたいときは、風を強くするだけでなく、吹き出す風の温度にも注目したいところです。温かい風を当てると窓ガラスが暖まり、結露しにくくなるうえ、すでに付いた水滴も乾きやすくなります。トヨタもオートエアコンの取扱説明書において、「風量を強くし、設定温度を上げると、より早く曇りを取ることができます」と案内しています。











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