1980年代後半から90年代初頭にかけて続いたバブル期。どのメーカーも資金が潤沢で、個性際立つモデルが続々と送り出されていた。そんな時代のクルマはインテリアだって特別。今とは比べ物にならないほどお金をかけたクルマだってあったのだ。
文:木内一行/写真:トヨタ、日産、マツダ、CarsWp.com
【画像ギャラリー】バブルってやっぱりスゴかった!! (15枚)画像ギャラリー「流行に合わせて投入された4ドアスペシャルティ」 マツダ・ペルソナ
カリーナEDによって火がついた4ドアスペシャルティカー戦線。これに刺激を受けたマツダが1988年に投入したのがペルソナだった。
ペルソナのベースは同社のカペラだが、ピラーレスハードトップのボディはエレガントかつ流麗で、派手さこそないもののどことなく色気を漂わせている。
しかし、それ以上に魅力的なのがインテリアだ。インパネからドアトリムに連続性を持たせ、乗員を包み込むような一体感のある空間を実現。
質の高いしっとりとした手触りの本革や繊細なタッチの高級ニットを採用するとともに、手縫い作業で縫い目のテイストを強調するなどのこだわりも詰まっている。
さらに、後席はラウンジ型のソファシートを採用。自由に座れるようヘッドレストは左右一体式とし、上位グレードには別体式のアームレストクッションも付属されていた。
このインテリアへの力の入れ具合はカタログでも一目瞭然で、冒頭から外観の写真は出てこず、室内全体やシート、細部アップの写真ばかり掲載。ボディサイドビューが出てくるのはカタログの中盤になってからだった。
インテリアに特徴のあるクルマは少なくないが、ここまで振り切ったモデルはかなり希少だ。
「クラスを超えたホンモノのハイオーナーカー」 日産・ローレル(6代目)
アッパーミドルサルーンとしてスカイラインと双璧をなすローレル。
バブル期に登場した6代目は派手さこそないもののクラスを超えた高級感や格調を備え、インテリアも上質に仕立てられていた。
曲面と曲線で構成した一体感のあるラウンドタイプのインテリアは、自然の風合いを大切にした素材を採用。
クラスターパネルはローズウッドの本木目や漆塗り調などをグレード別に設定し、上位グレードにはソフトな感触の本革や高級スエード調人工皮革のエクセーヌシートを装備。アンティーク調のアナログ時計が落ち着いた雰囲気を演出し、上級車に迫る心地良さとゆとりを持つ上質な空間となっていたのだ。
一方、サスペンション形式こそ異なるもののプラットフォームはR32スカイラインと共通のため、走りのレベルも高い。トップグレードはRB20DETを搭載し、ハイキャスIIやDUET-SSといった装備を採用してスポーティな走りも実現している。
ドライバーズカーとしての資質も高いハイオーナーカーが、この6代目ローレルだったのだ。
【画像ギャラリー】バブルってやっぱりスゴかった!! (15枚)画像ギャラリー「3ローターを搭載するユーノスのフラッグシップ」 マツダ・ユーノスコスモ
マツダが国内販売拡大を目指して構築した5チャネル体制。その中で、高級車を中心に扱っていたユーノスブランドのフラッグシップモデルとして登場したのがユーノスコスモだった。
最大のトピックは、なんといっても世界で初めて市販車に3ローター・ロータリーエンジンを搭載したこと。さらに量産車初のシーケンシャルツインターボを組み合わせ、12気筒のレシプロエンジンに匹敵する滑らかなフィーリングと圧倒的なパワー&高レスポンスを発揮したのだ。
また、近未来的な雰囲気と高級感に溢れたインテリアにも注目。
4.8mを超えるクーペボディの室内は囲まれ感のある独創的なデザインで、ミラノ・シンプレス工房製の本杢パネルやオーストリア・シュミットフェルドバッハ社製の最高級牛革を使った本革シートなど、最高級の素材をふんだんに採用。
世界初のGPSカーナビを組み込んだ「CCS(カー・コミュニケーション・システム)」や電動チルトステアリングも装着された(すべて一部グレード)。
優雅なクーペスタイルのルックスはもちろん、豪華なインテリアや先進的なメカニズムまで、どこをとってもバブルを感じさせてくれるのがユーノスコスモなのである。


















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