ベストカーの国沢光宏氏の連載『クルマの達人になる』。連載回数480回を数える人気の連載だ。
今回は海外旅行での運転について語っています。思いの外に借りやすい海外のレンタカー、そして運転で気をつけるべきこととは? 海外旅行にいく方は必見です。
文:国沢光宏/写真:Shutterstock
初出:ベストカー2017年8月26日号『クルマの達人になる 第484回』より再録
■想像以上に手軽に借りれる海外のレンタカー
夏休みで海外旅行に行く人も少なくないと思う。不思議なことに皆さん「外国で運転するのは危ない」と考えているらしく、クルマの達人もレンタカーしない傾向。驚いたことに運転上手なベストカー編集部の飯嶋君ですら海外ではクルマに乗らないという。
経験上、どこの国でもクルマさえあれば楽しさは1000倍になる。運転に超自信のない人を除き、次に外国いったら運転を楽しんでいただきたい。以下、注意点など。
まず運転できる国。運転免許証におけるジェネーヴ条約を締結している国や、ドイツのように二国間で条約を結んでいる国は、日本の免許証のまま運転可能。
その際、日本の免許証の翻訳である『国際運転免許証』の提示を求められることが多いため、必ず持っていくこと(簡単に偽造できる国際免許を見せても相手にされない国もあるので注意。本来の免許証と両方提示が原則)。なお中国では日本の免許証が通用しない。
続いて予約。現地でレンタカーの予約をしてもよいけれど、その場だと高額だったり空いていないことも多い。できれば日本からネットで予約していくことをすすめておく。安心できるチェーンは、アメリカ圏であれば『エイビス』や『ダラー』。
ヨーロッパだと『ヨーロッパカー』などおすすめ。大手である『ハーツ』は、予約番号まであっても「予約がない」と言われるなど、最近は推奨できない。
ハワイのワイキキなどで借りる場合、1日ずつをすすめておく。というのもワイキキのホテルの駐車場は最低で20ドル程度する。レンタカー料金40ドルで駐車場20ドルなんてナンセンス。
朝、市内のレンタカー屋でクルマ借り、夜返せば手間なし。いずれにしろ日本から小さいクラスを借りれば1日5千円くらいで、しかもアップグレードしてくれることが多い。もちろんオープンカーやスポーツモデル、大型SUVを楽しむのも悪くないです。
■東南アジアでの運転も「達人」ならチャレンジOK?
楽しいのはタイやマレーシアなどに代表される東南アジア。運転が難しいといわれるものの、テクニックさえあればなんの問題もなし!
保険に入っておけば何かあった時も困らないですむ。というか、私は何十回も東南アジアで運転してきたが、本当の意味で「危ない!」と思ったことなどない。
都市部こそタイトな交通状況ながら、少し地方に出れば交通量少なくなる。タイのチェンマイあたりはリラックスして運転を楽しめ、いろんな観光地を気軽に訪れられて楽しい。
海外で運転する時の数少ない注意点は、右側通行の逆走と夜間走行。右側通行の逆走についちゃ誰でもありうる。右折時は助手席の人と二人で常時確認しながら走りたい。
夜間走行もいろんな意味で危険。そもそも目から入ってくる情報量が昼間より少ないためミスを犯しやすい。慣れるまでは明るいウチにかぎってハンドル握ること。
このコラムを読んでいるような達人の皆さんは、タイなど東南アジアでチャレンジして頂きたい。きっとすばらしい思い出になると思います。
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