海外メーカーが真似しない、真似できないクルマは日本の誇りだ。ここでは、輸入車にライバルがいない唯一無二の「日本モデル」たちを、自動車評論家 清水草一氏が紹介、解説する。
もちろんこの6選は清水氏の独断によるものだが、かつて「80点主義」などと呼ばれたトヨタが6台中4台を占めているのはなかなか興味深い。
【画像ギャラリー】独自性こそ最大の武器! 日本が世界に誇る個性の6台をギャラリーでチェック!!!
※本稿は2020年8月のものです
文/清水草一、写真/ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年9月10日号
■センチュリーからジムニーまで スタイル・機能で他の追随を許さぬ6台
世界にライバル不在の日本車と言えば、筆頭はセンチュリーだべ! なにしろ国内専用&御料車ベースだから問答無用。
VIP用最高級セダンとしては、テロ対策としての防弾性や障害物突破性を無視し、ひたすらおだやか~に、乗り心地重視で作られているのが特徴なのではないでしょうか! まさに和の心!
専用靴ベラホルダーやレースのカーテンなども、ライバル不在の唯我独尊装備! まったく独自の世界を築いている。
ボディも、「映り込んだ皇族方のお姿が歪まないように」というフラットなパネル面と塗装の仕上げ。土下座するしかありません。涙が出ます。
86/BRZもスゲエ。こんなにコンパクトな後輪駆動の4座スポーツカーは世界にこれだけ! 一番近いのが、値段からするとカマロとかマスタング? 涙が出るような唯一無二の存在だ。日本人でヨカッタ~。
ロードスターは2座だけど、こういうクラスの後輪駆動オープンスポーツもほかにないよね。姉妹車のアバルト124スパイダーだけ。それも間もなく生産終了だ。
現代のエランとして生を受けて4代30年余。その間多くのフォロワーを生んだけど、結局生き残ったのはロードスターだけ! 本当にスバラシイじゃないですか。涙が止まらない。
ヤリスHVは、唯一無二のEVキラーだ。エネルギー効率でEVに対抗できる内燃機関車の最右翼こそヤリスHV!
テスラモデル3みたいな超絶加速のEVより、ヤリスHVのほうがトータル燃費はイイ! 世間の燃費熱が冷めても、低燃費への挑戦は終わらない! 加速だって痛快だ! 燃費モニターの数字見てるだけで燃えてくる! 燃費アタックは楽しいネ!
ノートe-POWERも、かなり独自の存在だ。今どき国内専用ってのがイイでしょ? それだけでオンリーワン感覚。
あのワンペダルドライブは、EVの回生ブレーキそっくりだけど、それをぐっとお安い値段で楽しめるのがノートeパワー! キックスのe-POWERは海外でも売るけど、あんまり売れないだろう。国内専用マンセー!
ジムニーシエラもすげえ。こんなサイズの本格クロカン4WDはほかにない。海外でも大人気だ。
そして最後にミライ。個人的には、燃料電池車に未来はないと思っておりますが、なにはともあれフツーに市販されてる燃料電池車はミライだけ! ブッチギリのウルトラオンリーワン! 欲しくないけどスゲエ! よくぞ作ったとしか言いようがない。
コメント
コメントの使い方