トヨタ車体株式会社のラリーチーム『チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(以下、 TLC)』は、2021年1月3日~ 1 月 15 日までサウジアラビアを舞台として開催される 『ダカールラリー 2021 』の市販車部門に参戦。
同社が開発・生産を担う「ランドクルーザー200」シリーズのラリーマシンで、8連覇の期待がかかる挑戦へ意気込みを顕わにした。
日本人ドライバーとメカニックを含む19名のチームと2台の日本車マシン。その活躍と詳細、そして荒涼たる死の大地を駆け抜ける過酷な競技大会の全貌を御紹介しよう。
まとめ:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ車体
【画像ギャラリー】サウジアラビアの砂漠を駆けるランクルがかっこよすぎる!
ダカールラリーはこんな所で開催される
● 開催期間:2021年1月3日~1月15日 (計13日間、12ステージ)
● 開催国 : サウジアラビア王国
[スタート]ジェッダ ~ 中間休息日/ハイル ~ [ゴール]ジェッダ
● 総走行距離:約7,646km (内、競技区間は約4,767㎞を予定)
ダカールラリーは昨’20年に初めて、中東サウジアラビアで開催された。サウジアラビアの広大な砂丘地帯はやわらかい砂だけでなく、その下に隠れる固い岩盤など、死の大地とも形容される過酷な状況下で形成される。
このラリーを最後まで走り切ることは、改めてランドクルーザーの性能の高さを世界に向けて証明する機会でもあるのだ。
本大会の前身であるアラコでのダカールラリー初参戦からかぞえ、TLCは今回が27回目の参戦となる。「もっといいランドクルーザーづくり」のため、ダカールラリーという地球を舞台にした壮大なテストコースで、チームとともにマシンをさらに鍛え上げる。
TLCのマシン2台と、チームスタッフたちを紹介しよう!
初代の登場からじつに70年をむかえるランドクルーザー。全世界、約170の国と地域で販売され、多くの人々の生活や仕事を支えてきた。「命を運ぶクルマ」とも呼ばれ、過酷な現場で活躍してきたことはご周知だろう。
【スペック】(1号車/2号車ともに共通)
・ベース車両型式:VDJ200
・エンジン型式:1VD-FTV型/総排気量:4,461cc
・全長:4,950mm/全幅:1,970mm/全高:1,910mm
・最高出力:300ps以上/最大トルク:800N・m以上
・ステアリング:ラック&ピニオン式
・サスペンション:前/ダブルウィッシュボーン式独立懸架コイルスプリング(BOS製)
後/トレーリングリンク車軸式コイルスプリング(中央発條製)
・ショックアブソーバー:リザーバータンク付複筒ガス式(BOS製)
・ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク(ブレーキパッドのみ:エンドレス製)
・トランスミッション:6速オートマチック〔6 Super ECT〕
・タイヤサイズ:285/70R17(BF Goodrich Mud-Terrain KM-3)
・ホイール:マグネシウム鍛造 17インチ×7.5J (ENKEI製)
・駆動方式:4輪駆動(フルタイム4WD)
公開されているパーツにも、ENKEI、ENDLESS、CHUHATSUなど日本のメーカーが名を連ねていることも注目。世界に挑むその姿がとても頼もしい。
■ 日本人ドライバーとメカニックを含む、総勢19名のうち一部を御紹介
今大会でも、中東をはじめとする世界中のユーザーからの注目度は高く、「ランドクルーザーの信頼性・走破性・堅牢性を実感してもらうことがTLCの使命である」とチームは語る。
世界的な新型コロナウイルスの感染拡大の中においても、感染対策をしっかりとった上でチームメンバーの安全を第一に参戦し、多くのランドクルーザーファンやクルマファンに、元気や勇気を感じてもらうことも目的であるとのこと。
応援に駆けつけるのもなかなか難しい砂のベールに包まれた過酷なラリーではあるが、日本だけでなく世界を元気づけるTLCの活躍をわれわれも応援していきたいところだ。
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