JAIA(日本自動車輸入組合)がまとめている外国メーカー車モデル別登録台数で、2020年の年間ナンバーワンはミニ。2020年度でも首位だった。ミニは5年連続1位と、近年はずっと輸入車のベストセラーを続けているのだ。
ブランド別の2020年輸入車登録台数の1位はベンツ、2位はVW、3位はBMWで、BMWミニはというと5位。であれば、上位3位くらいのブランドのなかに、モデル別のナンバーワン車がありそうだし、街中で一番見かける輸入車といえばVWゴルフというイメージもある。
しかし、それら上位ブランドよりもモデル別で売れているのがミニなわけだが、その理由は何なのか? そしてベストセラーカーのイメージの強いVWゴルフよりもミニが売れている理由とは?
文/石川真禧照 写真/BMW、Volkswagen、ベストカー編集部
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■2015年まで26年間連続で輸入車のベストセラーに輝いたVWゴルフ
JAIAがまとめている「外国メーカー車モデル別新車登録台数順位」を調べてみると2020年1~12月の1位はミニ(BMWミニ)だった。これでミニは5年連続で1位を獲得したことになる。
輸入車のモデル別新車登録台数順位といえば、かつてはVWゴルフというのが常識だった。ゴルフは1974年に発表されたVWのコンパクトカー。
FF、3/5ドア(VWは2/4ドアと呼んでいる)の2ボックススタイルのデザインとサイズ感、テクニカル性能が時代のニーズにピッタリと合い、たちまちベストセラーカーになった。その勢いは欧州にとどまらず、アメリカにも生産工場をつくり、着実に実力を高めていった。
ファミリーカーとして誕生したゴルフだが発売から1年を経過した時にスポーツモデルのGTIを追加。これがFFスポーツブームの先がけとなり、ゴルフの人気はファミリーから、スポーツユーザーにまで拡大したのだ。
当然、日本にも輸入されるとたちまちベストセラーになった。JAIAが統計をとりはじめた1988年以来、モデル別の新車登録台数順位の1位はゴルフだった。そしてその記録は2015年まで、実に26年間も続いたのだ。
1位の座を明け渡したあとも、ゴルフは2位を2019年までキープしてきた。2020年は3位になってしまったが、常にベスト3に入ってはいるのだ。
では、ゴルフを1位の座から追い出したのはどのモデルか。それはBMWミニの「ミニ」だ。
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