ここのところミニカー収集がおおいに盛り上がっている。特に40代~50代のファンを中心にコレクターが増えているという。
コロナウイルスのためにイベントも限られているが、それでもその貴重なチャンスに参加して、ミニカーを探しに邁進している。
そんなミニカーおじさんたちがどのようなコレクター活動を行っているのかを、加藤久美子さんにレポートしてもらった。
文/加藤久美子、写真/加藤博人
■「ミニカーおじさん」急増中!
近年、40~50代のおじさん世代にミニカー好きが急増している。いや、「急増している」というよりも、「今まで恥ずかしくてミニカーが好きといえなかった奥ゆかしいおじさんたちが、堂々と『ミニカーコレクター』を名乗れる環境が整ってきた」といった方がいいのかもしれない。
ミニカー好きが高じてミニカー専門店「ルット」を経営し、今年で17回目となる「カートイズ祭 in 浜松」を主催するまでになった五島昭仁さんは、ミニカーおじさん急増の理由を以下のように分析する
「ミニカー好き≒クルマ好きとリンクする方が多いと思います。昔乗っていたクルマのミニカーや憧れていたクルマのミニカーを集めるうちにコレクションが増えて行った方も少なくないでしょう。
また若い頃や子どもの頃には買えなかったミニカーも、ある程度の年齢層になると趣味に使えるお金が増えますのでコレクターさんの年齢層も上昇傾向にありますね。
10年前は『ミニカー集めが趣味』というと、『いい年してミニカ―?』など周囲から小馬鹿にされるような雰囲気がありましたが、今は堂々とミニカー集めが趣味といえる人が増えてきたと思います」
確かにこの数年間はとくにFacebookをはじめとするSNSの普及もあって、同じミニカー集めを趣味とする同世代の仲間が意外と多くいることがわかり、自信をもって?「趣味はミニカー」といえる環境が整ってきたともいえる。
ミニカーメーカーがおじさんをターゲットにした商品(車種、完成度)に注力してきたのも大きな理由だろう。
JDMと呼ばれる80〜90年代の日本車が世界的人気となっていることもあり、おじさん世代が若いころ夢中になったスカイラインGT-Rやサバンナ/サバンナRX-7、スープラ、シティターボなどのクルマをミニカー化するケースが増えている。
コメント
コメントの使い方