2011年に、コンパクトハイブリッドカーとして登場したトヨタ アクア。初代は、発売から1か月で月販12万台を記録した、モンスターモデルである。
登場から約10年が経過する今年、年間販売日本一も達成したアクアが待望のフルモデルチェンジ。7月19日に記者発表をおこなう。すでに全国のトヨタ販売店に情報が回っており、今回、当編集部はその販売店へ徹底取材。ハイブリッド専用車として気になる燃費や価格など、新型アクアの情報を発表直前の今、詳細にお伝えしていこう。
文/佐々木亘
写真/TOYOTA、編集部
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新型アクアは全4グレード! 価格は198万円スタート
新型アクアは、4グレードで販売スタートだ。現行で用意されていたクロスオーバーとGR SPORTは、一旦廃止される。
新型アクアのグレードは、廉価グレードの「B」(レンタカーや法人向け)、個人向けエントリーグレードの「X」、販売の中心となる中間グレードの「G」、最上級の「Z」となる。各グレードで駆動方式はFFかE-fourどちらかを選択可能だ。
このうち、「X」に関しては、生産開始時期を半年遅らせることが確定的となった。売れ筋となる「G」・「Z」グレードの生産を優先し、納期の短縮を図る狙いがあるのだろう。
各グレードの価格は以下の通りだ。
■新型アクア グレード&価格一覧(筆者調べ)
「B」FF:198万円/E-four:217万8000円
「X」FF:209万円/E-four:228万8000円
「G」FF:223万円/E-four:242万8000円
「Z」FF:240万円/E-four:259万8000円
ハイブリッドシステムは、1.5L直列3気筒ダイナミックフォースエンジンに、新開発のバイポーラニッケル電池を組み合わせる。(「B」グレードはリチウムイオン2.0電池)
気になる燃費は、最廉価の「B」でWLTCモード燃費35.8km/L(現行型+6.0km/L)を達成し、「X」・「G」・「Z」ではWLTCモード燃費34.6㎞/Lとなる模様だ。ヤリスハイブリッドがWLTCモード燃費36km/Lを記録しており、少々物足りなさも感じる。
しかし、EV走行可能速度が現行型では20km/h、ヤリスハイブリッドでは30km/hのところ、新型アクアでは40km/hまで拡大する。走行時間全体における、EV走行の時間をより長く保つことができ、新型アクアはWLTCモード燃費の数字よりも、実燃費に期待が持てるクルマに仕上がっているのだろう。
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