ここ数年タイヤの大径化が進んでいて、17、18インチホイールが当たり前のように装着されるようになりました。タイヤの扁平率も45%とか40%が当たり前になっていますから、これ以上インチアップするのを躊躇する人は少なくないと思います。
その一方、ベーシックグレードには15インチ、16インチ装着車がありますから、当然17、18インチへのインチアップはアリ。それから、数年乗ったクルマをインチアップして乗り味をリフレッシュというのも、なかなか有効なライトチューンです。
ここで疑問が思い浮かびます。タイヤの空気圧ってどのくらい入れればいいのだろう? インチアップしたら空気圧も上げたほうがいいの? どうやって適正空気圧を見つけたいいの?
そんな疑問が頭をよぎり不安に感じている人、心配ありません。タイヤの基礎知識さえ知っていれば、空気圧の目安を簡単に知ることができます。
文/斎藤 聡、写真/日産、トヨタ、Daimler
【画像ギャラリー】乗り心地と安全性をしっかりと考えて……タイヤの空気圧の適正値を知って楽しくドライビング
■インチアップの際に押さえておきたいポイント
ちなみにタイヤをインチアップするときに押さえておかなければならないポイントは2つ。1つはタイヤの外径を合わせること。2つ目はロードインデックスを考慮することです。
タイヤの外径は、タイヤのカタログやwebサイトのタイヤサイズ表を見るとタイヤ外径が書かれています。
例えばブリヂストンのエコピアNH100の195/65R15 91H(外径636mm)から2インチアップしてレグノGR-X IIを履こうと考えた場合、タイヤ外径を基準に見ていくと、205/50R17 89V(外径640mm)、215/45R17 91W XL(外径628mm)、225/45R17 91W(外径636mm)あたりがピックアップできます。
この3択なら、かっこよさと転がり抵抗の少なさ(タイヤの細さ)で215/45R17。多少転がり抵抗は大きくなりますが、操縦性を重視するなら225/45R17でしょうか。205は幅は☆うのですが50偏平の見た目がポイントになりそうです。
あまり外径を変えてしまうとメーター誤差が大きくなってしまうので、外径差はできるだけ大きくならないほうが良いと思います。
補足しておくと、保安基準でタイヤ外径の目安が示されています。それによると、動的負荷半径(※)を『平成18年(2006年)12月31日以前に試算された車両は-5%~+3%、平成19年(2007年)1月1日以降に生産された車両は-5%~+1.5%の範囲で選びます』とされています。
※動的負荷半径=タイヤが実際に移動した距離から割り出すタイヤ半径。反対語は静的負荷半径。
コメント
コメントの使い方