2021年4月、今年秋に予定されていた東京モーターショー(TMS)の中止が決定された。残念・無念の極みだが、落ち込んでばかりもいられない、
スクープ班が総力を挙げて掴んできた、TMS2021に出展を計画していた各メーカーの「市販確定車」たちの最新情報を徹底的に掘り下げる!
※本稿は2021年6月のものに適宜修正を加えています
文/ベストカー編集部 写真/TOYOTA、LEXUS、DAIHATSU 予想CG/ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2021年7月26日号
【画像ギャラリー】本稿で紹介しきれなかったモデルたちも紹介! TMS2021に出てくるはずだったモデルたちをギャラリーでチェック!
■トヨタ…クラウンSUVをはじめ意欲的提案車を投入!
次々と積極的にニューモデルを投入するトヨタ。
先日にはアクアのフルモデルチェンジが発表されたし、タイなどですでに市販をしているカローラクロスの国内投入は8月の計画。6月10日に公開されたランクル300も8月に国内で市販の予定だ。
当然、今秋の東京モーターショーは今後に向けた新たなモビリティの提案とともに、来年~再来年に市販を計画する新型車のワールドプレミアを予定していた。
その最大のトピックスとなるのがクラウンSUVだ。
突如新聞報道で「次期型クラウンはSUVになる」との情報が出た感があるが、すでに何度もお伝えしているように、ベストカースクープ班はハリアーの上位に位置するクラウンクラスのラージSUVの存在を掴んでいた。
ただ、これはカムリなどのFF用GA-Kプラットフォームをベースにしているため、クラウンの名称を与えるかの確証が得られなかったのだ。
最新の情報では、今後のセダン系クラウンはGA-KプラットフォームをベースとしたFFになり、さらにSUV版「クラウンクロス」を販売の主流に据えていくというのがトヨタの狙い。
そのためのデザインスタディを今年の東京モーターショーに出展して、世間の反応を見ようとしていたのだ。
クラウンクロスのデビューは来年、2022年6月を予定している。
来年はこのほかにも3月にノアのフルモデルチェンジ、さらに10~12月にアルファードのフルモデルチェンジが計画されている。
新型アルファードはGA-Kプラットフォームをベースとしており、クラウンクロスとパワートレーンを共用して、同時並行的に開発が進められているのだ。
このほかにも、今年5月の上海ショーでワールドプレミアされた新開発EVプラットフォーム「bZ」シリーズの今後市販を計画するサルーンやスポーツモデルなどもTMS2021でワールドプレミアが計画されていたはず。
カローラスポーツGRは、水素エンジンの技術プレゼンテーションモデルとなる。
●カローラスポーツGR 水素エンジン搭載車(2022年9月発売開始予定)
GRヤリスのパワーユニットをカローラスポーツに移植したモデルが来年登場するが、トヨタは意欲的に進めている水素燃焼エンジンの技術プレゼンテーションとしてこのモデルをアピールする計画だ。
●bZシリーズEVラインナップも強化
上海ショーで来年中の市販が明言された新開発EV専用プラットフォームの「bZ」はSUVだが、さらにサルーンやスポーツモデルなどのバリエーションも計画される。2023年以降、順次モデルラインナップを増やしていく。
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