広大なアメリカの大地を連想させる巨大で優雅なSUVがジープから登場。チェロキーの兄貴分であるグランドチェロキーが、10年ぶりに全面刷新され、日本上陸を果たした。
ジープの名車ワゴニアを彷彿とさせるシックなデザインの大型ボディの内部には3列シートを備えるなど、日本で展開されるジープシリーズにはない特徴を備えるのも魅力的だ。
生まれ変わった新グラチェロの仕様と特徴。そして価格まで詳しく解説しよう。
文/大音 安弘、写真/FCAジャパン
【画像ギャラリー】全面刷新の進化が凄い!アメラグSUVジープ グランドチェロキーL
■Lのサブネームを持つグラチェロ
FCAジャパンは2021年12月13日、ジープブランドの最上級SUV「グランドチェロキーL」の導入を発表し、2022年2月19日(土)より販売を開始する。全車右ハンドル仕様となり、価格は、788万~999万円だ。
グランドチェロキーはジープブランドのフラッグシップモデルで、日本に導入されていた従来型が2021年1月7日、「グランドチェロキーL」として発表された。Lのサブネームは、3090mmのロングホイールベース仕様であることを意味しており、3列シートを備えるのが特徴だ。
ショートホイールベースとなるグランドチェロキーも、2021年9月30日に発表されているが、米国での発売も2022年からとなり、米国でも最新モデルの販売は、グランドチェロキーLのみとなっている。
■巨大なボディが生む広大なキャビン
新型のボディサイズは、全長5200×全幅1980×全高1795~1815mmと超ワイド。ピックアップトラック「グラディエーター」に次ぐ全長を持ち、車幅に関してはジープラインアップのなかでは、最も大型となる。
フラッグシップにふさわしい風格たっぷりのスタイリングは、1962年に誕生したジープの往年の名車、「ワゴニア」からインスピレーションを受けたもの。同車はジープの堅牢な走りに、快適な移動空間を与えたアメリカンラグジュアリーSUVの原点ともいえるモデルだ。そのキャラクターもしっかりと受け継いでいる。
大型のボディの内側に広がるキャビンは、ゆとりある3列シートを備える。2列目は、キャプテンシートとベンチシート仕様で乗車定員が異なり、最大7名の乗車が可能だ。ラゲッジスペースもしっかりと確保。2列目と3列目を格納すると、ラゲッジスペース容量は2400Lまで拡大する。
コクピット周りは、最新SUVにふさわしいデジタルな空間に。10.25インチのフルカラーメーターパネルにヘッドアップディスプレイ、10.1インチのワイドインフォメーションディスプレイなどが備わる。
トランスミッション操作が、ダイヤル式となるのも新しい機能だ。さまざまな機能を備えるダッシュボードは水平基調とすることで、優れた視界と車幅感覚を確保するのは、ジープらしい基本性能のひとつといえよう。
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