振り返ると、2021年はここ数年で最大級の、新型車やビッグMCモデルが誕生した一年だったといえよう。
それら2021年デビューモデル14台を片岡氏が実際に乗り&感じたままに採点。輸入車3台も取り上げる。評価はいかに!?
●ラインナップ
・トヨタ カローラクロス(85点)
・トヨタ GR86/スバル BRZ(82点)
・トヨタ アクア(85点)
・ダイハツ ロッキー/トヨタ ライズ eスマートハイブリッド(80点)
・トヨタ ランドクルーザー(88点)
・レクサスNX(84点)
・日産 ノートオーラ&ノートオーテッククロスオーバー(88点)
・ホンダ ヴェゼル(80点)
・ホンダ シビック(86点)
・マツダ MX-30 EV(80点)
・スバル WRX S4(90点)
・三菱 アウトランダーPHEV(95点)
・スバル レガシィアウトバック(80点)
・スズキ ワゴンRスマイル(78点)
・ベストカー編集部が選ぶ「2021年のベストカー」はこれ!
・輸入車から注目3モデルをピックアップ!! その採点は?
※本稿は2021年12月のものです
文/片岡英明、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年1月26日号
■2021年に登場した話題のクルマを採点!!!
●トヨタ カローラクロス
ヤリスクロスの上に位置するクロスオーバーSUVで、キャビンスペース、質感ともひとクラス上の出来栄えだ。4WDモデルを含め、買い得感は高い。長く付き合えるSUVだろう(85点)。
●トヨタ GR86/スバル BRZ
先代の正常進化だが、GR86とBRZ、両者の味つけを変え、違う走りの楽しさを提案している。走りだけでなく安全装備や快適性など進化したところがわかりやすい(82点)。
●トヨタ アクア
先代からデザインやハイブリッドシステムを上手に進化させ、ヤリスとは違う魅力を訴えている。特に4WDモデルは走りの質が高く、スポーティな味わいだ(85点)。
●ダイハツ ロッキー/トヨタ ライズ eスマートハイブリッド
eスマートハイブリッドで走りの質感と燃費性能が大きく向上。モーターを使った気持ちいい走りを楽しむことができ、乗り心地などの快適性能も高めている(80点)。
●トヨタ ランドクルーザー
電動化モデルはなかったが、走りに関する部分の信頼性と快適性は大きく向上している。ディーゼルターボを含め、V6エンジンも余裕たっぷり(88点)。
●レクサスNX
動的な質感は大きく向上している。特にプラグインハイブリッドはパワフルで快適性も高いなど、魅力的だ。さらにデザインもよくなったが、価格だけが……!(84点)
●日産 ノートオーラ&ノートオーテッククロスオーバー
ノートオーラはノートより内装は上質だし、走りの実力も一歩上をいく(価格なりに……)。乗り心地がちょっと硬めなクロスオーバーは熟成不足と思う。だが、NISMOの爽快な走りは高評価!!(88点)
●ホンダ ヴェゼル
初代ほどの衝撃はないし、同色グリルも賛否両論だ。だが、走りや快適性など、トータルでの実力は大幅にアップ。居心地のいい空間も評価できるポイントだ(80点)。
●ホンダ シビック
さすが世界で活躍しているホンダの代表選手。デザインは好き嫌いがあるだろうが、個性的だ。走りの実力も1ランク以上よくなっている。気持ちよく走れる軽やかなフットワークにも引かれる(86点)。
●マツダ MX-30 EV
鳴り物入りで登場したMX-30だが、EV専用車でなかったのは残念なところ。そのEVモデル、快適で大人っぽい走りが自慢だが、圧倒的な魅力と味わい深さがもう少し欲しい(80点)。
●スバル WRX S4
デザインを含め、先代からの正常進化版だが、バランスのよさと操る楽しさは格別だ。先代ほど尖っていないが、逆に大人の走りがクルマ好きの心をくすぐるモデルだ(90点)。
●三菱 アウトランダーPHEV
『SUVのランエボ』と言ってよいだろう。大柄なボディなのに身軽に、しかも意のままにクルマの向きが変わる。走りに楽しさやおもしろさがあり、環境性能を重視している思想も光っている(95点)。
●スバル レガシィアウトバック
絶妙に正常進化させ、日本のユーザーのことも考えて仕様を設定した。大柄ボディだが、その実力は世界トップレベルにあり、悪天候での安心感は絶大だ(80点)。
●スズキ ワゴンRスマイル
狙いはよくわかるし、男性を取り込もうとしている努力もデザインに見られる。実用燃費はいいが、走行性能は非力。ターボがあればさらに好印象だった。ハンドリング性能はもう一歩だ(78点)。
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