今回の乗りバスレポートは西鉄バス北九州の「特快1番」だ。いつもは始発地のターミナルから乗車するが、一つ先の路上停留所から終点まで乗車した。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
【画像ギャラリー】西鉄バス北九州「特快1番」シターロGで行く北九州と西鉄の歴史を垣間見る乗りバス旅(16枚)画像ギャラリー西鉄バスあるある
西鉄バスの都心部路上バス停は同じ停留所名で行先方向別に、あるいは同じ方向の路上に何本ものポールが立つ。そしてたいていはバス2台分の停車帯があるので、バスがいないときはポールを通り越して先頭に、詰まっているときには手前で降車扱いをする。
よってポールがあってもどこに停車するのかはその時になってみなければ分からず、バス停は「そのあたり一帯」となる。乗客もそれをわかっているので、長い「バス停の帯」で止まったバスに一目散に駆け寄る。これが福岡流のバスの乗り方だ。
今回乗車した「特快1番」は、西鉄バス北九州の小倉営業所がある砂津停留所から出発し、鹿児島本線黒崎駅の横にある「西鉄黒崎バスセンター」までの約12km強を40分ほどで走る。
この系統には大型車の他に、連節車も入るので経路がほぼ直線的なのが特徴だが、本来的には西鉄北九州線(路面電車)の代替路線1番が発展した形なので、あえて直線にしたわけでもなさそうだ。
よって砂津から出るルートは旧電車通りだが小倉駅を経由してまた電車通りに戻ることはせず小倉駅は経由しない。その代わりに砂津の次は、小倉駅から徒歩でもそれほど遠くない小倉駅入口に停車する。今回はこの小倉駅入口から乗車した。
特快の停車は各停便の約半分
各停便の「1番」は黒崎止めの便と折尾駅前まで行く便があるが、「特快1番」は全便が黒崎止まりだ。停車停留所は各停便の約半分と少ないが、連節車が入ることによる乗降時間の長さもあり、ダイヤ上の所要時間は大きくは違わない。それでも停車が少ないと時間が早く感じるのは不思議だ。
連節車のメルセデスベンツ・シターロGがやってくると前述の通り、停車位置を見極めて乗客がドアに集まる。並ぼうにも停車する系統が多すぎ、また停車位置が確定的ではないために、「その辺」で待っている乗客が目的のバスに向かっていく。
コメント
コメントの使い方