BMWとトヨタが共同開発した、BMW Z4/GRスープラ。これまでGRスープラのラインナップは8速スポーツATのみだったが、なんと4月下旬に6速MTのスープラが発表されることが明らかになった。
はたしてどんなモデルなのか? 価格は? 発売日は? 今わかっている情報すべてお伝えしていこう。
文/ベストカーweb編集部
写真/トヨタ、ベストカーweb編集部
■発表は2022年4月下旬、発売日は今秋
2022年6月下旬、日産から新型フェアレディZが発売されるが、日産はプロトタイプの段階からMTを用意することをアピールしてきた。
なぜそこまでわざわざMTをアピールしたかというと、新車のスポーツカーにMTモデルがほぼ皆無であること、昨今の中古スポーツカー事情におけるMT車の価格高騰(スープラ80のMTとATとの価格差は400万~600万円)がある。
つまり、スポーツカーユーザーはMTを欲しているということを意識して、MTがあることをウリにしているのだ。
2022年1月の東京オートサロンにて新型Zがお披露目されたが、それを見た豊田章男社長は「Zに負けませんから……」という発言をして話題となった。なんのことだろう? トヨタがZに対抗する新しいスポーツカーを作るのかと思った方も多いと思うが、その答えが、今回の「スープラに6速MT追加」ということだったようだ。
現在のスープラは、SZが197ps/32.6kgmのBMW製2L、直4ターボ、SZ-Rが258ps/40.8kgmのBMW製2L、直4ターボ、そしてトップグレードのRZには387ps/51.0kgm(2020年4月の一部改良前は340ps/51.0kgm)のBMW製3L、直6ターボエンジンが搭載されている。
RZは発売当初から人気で、販売はスープラ全体の6割となり、予約が殺到、納車が大幅に遅延するほどだったから、6速MTが復活するとなるとこれまた人気が集中しそうだ。
古くからのトヨタファンは、80スープラ時代に用意されていた280psの2LZ-GTE型3L、直6ツインターボのRZ+6速MTを思い出すのではないだろうか。
■現行GRスープラのラインナップと価格
SZ=499万5000円
SZ-R=601万3000円
RZ=731万3000円
6速MTが設定されるのはRZのみ。価格の安いSZやSZ-Rには用意されない。とはいえ、直6ターボの気持ちいいエンジンフィールを自分の思いのままにMTで操れる醍醐味が味わえるというのは、令和の時代においては貴重な存在だ。
RZの6速MTグレードのみ専用の鍛造アルミホイールが用意されるというのもポイントだ。価格は8速スポーツAT仕様とほぼ同価格ということで、730万円程度か。
6速MTの追加と同時にマイナーチェンジも実施され、パワートレイン系自体に変更はないものの、操安性や走行フィールが熟成され、ボディカラーとインテリアカラーが変更される。
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