2022年1月7日に初公開されたホンダの新型ステップワゴン。クルマの概要については、情報がほぼ出揃っているが、走行性能に関しては現時点で「e:HEV搭載」というところまでとなっており、新規ユニットとなるのか、流用なのか、そしてガソリンエンジン車はあるのかなど、具体的な内容についてはまだわかっていない。
同じくミドルクラスミニバンの新型ノア/ヴォクシーでは、クラストップレベルとなる驚異的な燃費性能を実現してきており、新型ステップワゴンの走行性能に関しても、気になるところ。
そこで今回、新型ステップワゴンのパワートレーンの内容や、燃費性能、そして走りの質感などについて、ヴェゼルやフィットのパワートレーンをもとに予想してみた。
文/吉川賢一、写真/ホンダ、トヨタ、ベストカー編集部
【画像ギャラリー】ステップワゴンとノア/ヴォク、実は同じ1996年生まれの同級生⁉ 両車の歴史を紐解く(18枚)画像ギャラリー■e:HEVは改良型に!!
現行ステップワゴンには、ハイブリッド仕様とガソリン仕様の2種類がある。ハイブリッドは、排気量1993ccの直列4気筒エンジン(最高出力145ps、最大トルク175Nm)と、発電用と駆動用の2モーター(駆動用184ps、315Nm)を組み合わせたe:HEV。
車速や走行負荷によって、モーター走行、モーター+エンジン走行、エンジン走行の3つを、巧みに切り替えながら走行するシリーズパラレル式ハイブリッドだ。
高速走行中であっても、クルマがコースティング中(惰性走行)と判断すれば、モーター駆動へ切り替えて、燃費を伸ばす制御となっている。ちなみに、オデッセイハイブリッドも、同じユニットを搭載している。
なお、WLTCモード燃費は20.0km/L(市街地18.8km、郊外21.7km、高速19.5km)。つい先日登場した、新型ノア/ヴォクシーハイブリッドの燃費23.4km/Lに大きく負けている状況だ。おそらく、ホンダのパワートレーンエンジニアたちは、ライバルの進化を見て「ゾッ」としたはず。
生産開始を遅らせないギリギリのタイミングまで、e:HEVユニットの高効率化や、ハイブリッド制御のブラッシュアップを行い、キャッチアップをするのは間違いないだろう。
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