新車を購入する時に慎重になりたいのはオプション選びだ。しかし、憧れの新車を手に入れるときはテンションが上がり、つい「あれもこれも」と、衝動的に購入を決めてしまいがちだ。実際、後で冷静になってみて、「いらなかったんじゃ……」と後悔したなんてことを経験したことがある人も多いだろう。特に、ディーラーオプションはメーカーオプションより安価なものが多いため、ついつい衝動付けをしてしまいがち。そこで今回は、ディーラーオプションに着目し、よりお得に、損をしないためのオプション選びをのコツを伝授する!
文/関谷明日香、写真/写真AC
【画像ギャラリー】衝動付けしてもOK、NGなディーラーオプションをチェック(7枚)画像ギャラリー強引な車両の値引き交渉を控え、ディーラーオプションにターゲットを絞る
クルマのオプションには、ディーラーオプションとメーカーオプションの2つがある。ディーラーオプションとメーカーオプションの大きな違いは、ディーラーオプションは納車時のことはもちろん、後から取り付けられるという点だ。いっぽうのメーカーオプションは、納車前に工場で取り付けるものなので、納車後の取り付けはできない。
ディーラーオプションはディーラーの裁量で価格を決めることができるので、比較的良心的な設定になっていることも多く、値引き幅も大きい。ということで、車両本体価格をこれ以上値引きができないという時に、かわりにディーラーオプションをサービス品として付けてくれることが多いのだ。
ディーラー側としても、車両本体価格の値引き額に不満を持っている顧客に、最後の一押しとしてディーラーオプションのサービスを提案することで、無事に契約までこぎつけることができる可能性が高くなるという旨味もある。
値引き額が期待する額を下回っていても「どうしてもこのクルマ以外に考えられない!」と思っている場合は、ディーラーオプションを引き合いに出して、オプションで足りない分を補填すべく交渉するのが賢い方法だ。車両本体価格の値引きは限界があるため無理なものは無理ということもある。そこであまりに強引な値引き交渉をしてしまうと、営業マンの心証を害し、値引きアップどころか、ディーラーオプションの値引きやサービスもロクにしてもらえないなんてこともあり得る。
ディーラーオプションはなぜそんなに値引きできるのか?
ディーラーオプションは、利益率が高く、オプションの種類にもよるが、9割が利益になるものもある。そのため、営業マンも利益率の高いディーラーオプションは大幅値引きをしてもあまり腹は痛まないのだ。また、長期在庫になってしまっているものもあり、それらを大幅値引きしたり、サービス品とすることもある。
「やはり、いつまでも古いモデルの在庫を抱えているわけにはいかないため、次世代モデルが出る前のタイミングはよりディーラーオプションを駆使して商談をすることが多いですね」(現役営業マン)
こういったことから、モデル末期のクルマのほうがディーラーオプションの値引きは大きくなり、サービス品を手に入れる確率も高くなると言える。
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