毎日新車ディーラーを回り、「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。今回もさまざまな新情報を取材してきてくれました。
日産ノートe-POWER NISMO Sの売れ行き、エクストレイルの改良情報、トヨタのハイブリッド戦略などなど、新型車情報を仕入れてクルマ選びの参考にしてください。
文:遠藤徹
■9月25日に発売したノートe-POWER NISMO Sが大好評
日産が9月25日、ノートに「e-POWER NISMO S」を設定、発売しました。パワーユニットは従来の1.2L+モーターのe-POWERシステムと同じですが、「S」専用チューニングが施され、パワー、トルクともにノーマルのノートe-POWER NISMOの約25%アップ、136ps/32.6kgmを発生します。
価格は標準ノートe-POWER NISMOより18万3600円高い267万1920円(レカロシート付きは294万1920円)で、専用ボディ補強、サスチューン、強化スタビなど、性能を考えるとかなりのバーゲンプライスといえます。
各販売店にはすでに多くの受注が入っており、首都圏のディーラーを中心に、この仕様を積極的に販売していく方針を固めています。
■11月5日にエクストレイルを一部改良
日産は11月5日にエクストレイルを一部改良します。
今回の改良は安全装備を中心に仕様向上を図るだけで小幅の手直しに留まります。従来モデルは9月7日に生産を打ち切り、在庫一掃セールに入っていますので、30万円前後の大幅値引きで買える状況にあります。
■トヨタ次世代ハイブリッドは2Lに排気量拡大か?
トヨタは従来の1.8Lハイブリッド車を2ℓハイブリッドに変更する方針のようです。現行1.8Lハイブリッド車の実用燃費や走行性能を次世代モデルで進化させるには排気量アップが必須なこと、それにライバル他社のミディアムクラスハイブリッドは2Lが主流で、1.8Lでは絶対的な性能で劣るという判断によるものです。
今後、2020年にヴォクシー/ノア/エスクァイア、2021年にプリウスがフルモデルチェンジするため、量販モデルではこれらから次世代2Lハイブリッドを搭載する見込みです。
ただし、レクサスブランド車は今年11月27日に発売する新型SUVのUX250hに先行搭載します。
■改良プリウスはPHV似のデザインを採用か?
前回のレポートでお伝えしたとおり、トヨタは12月、プリウスを3年振りにビッグマイナーチェンジする、と各ディーラーに通達を出しました。
改良モデルではプリウスPHV似の外観デザインを採用する見込みです。PHVはリアガラスがダブルバブル形状のためワイパーを装着できないのがネックで、これをどう解消しているかが注目されます。現行モデルは10月いっぱいあたりでオーダーストップとなる見通しです。
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