トヨタの大物が年内大変革の噂 プリウス新型、マークX廃止、カローラ登場

「トヨタが2018年のうちに、大物車種のいくつかを大きく変える動きがある」と、販売店筋から当編集部に情報提供があった。ざっくりいうと、

◎プリウスが年内に大幅なマイチェンを実施
◎マークXを年内に生産終了
◎新型カローラアクシオ&フィールダーを年内に日本投入

 上記のような内容だ。

 事実であれば、これは大スクープ。…とはいえ、未確定な情報をそのまま報じるのはさすがにまずい。裏取りを含め「こういう情報が他の販売店にも出回っていますか」と、毎日新車ディーラーを回って「生」の新車情報を届けてくれる遠藤徹氏に、調査依頼した。

 以下、そのレポートをお届けします。
文:遠藤徹


■プリウスが2018年内にマイナーチェンジを実施?

 これは事実であり、すでにメーカーから各プリウス取り扱い店に通達が届いている。

 詳細な変更内容はまだ明らかになっていないが、

◎マイナーチェンジモデルの発表発売が2018年12月17日であること
◎内外装のデザイン変更
◎安全装備の充実
◎ハイブリッドシステムの改良

 などが主な内容になっているようだ。

現行型プリウスは2015年12月発売。3年経過して大幅なマイチェンを実施し、販売のテコ入れを図る

 現行型プリウスは2015年12月発表。登場後3年でのビッグマイナーチェンジとなり、今回はかなり大幅な手直しとなる。

 エクステリアデザインは現行のとがったデザインが不評なため、オーソドックス基調に改められるという。

 とはいえ販売店には「プリウスPHV的な外観に改められる」と説明されており、「それってオーソドックスか…?」という疑問も出ているそう。

こちら2017年登場のプリウスPHV。さらに過激なデザインになるような気がするのだが…

 外観デザインの変更に関しては、リアのコンビランプのデザイン処理の変更が大きい。また、ボディカラーの再編、アルミホイールの意匠も改められるが、具体的にはまだ分かっていない。

 ハイブリッドシステムは、これまで標準のS系にはニッケル水素のバッテリーが、上級のA系にはリチウムイオンバッテリーを採用していたが、これをより軽量コンパクト、高効率なリチウムイオンバッテリーに集約1本化する。

 これによって実用燃費の向上を図る見込み。

 さらに先進安全技術パッケージの「トヨタセーフティセンス」をさらに進化させ、検知機能を障害物、歩行者に加え、道路標識、自転車にも拡大。クラウン、アルファード、ヴェルファイアなみの装備に近づけるべくレベルアップを図る。また、Sに設定していた特別仕様車は装備内容を標準車に組み入れるため廃止とする。

 これによって登録車の車種別トップセラーの奪還を目指すことになる。

■「マークXの年内生産終了」というのは本当か?

 マークXの生産終了が秒読みに入っているのは間違いない。ただし9月下旬現在、具体的な終了時期についてはまだ販売店には通達されていないようだ。

 現在マークXの購入を申し込むと、納期は2.5L&3.5Lともに12月中旬と出た。納期が約3ヶ月待ちになっているのは、いまだ見込み生産はしておらず、成約後の受注生産になっているため。

現行型(2代目)マークXは2009年10月登場。走りの楽しいミドルクラスFRセダンとして根強い人気を誇っていたが、ミニバンやSUVの台頭、トドメにカムリ(FFサルーン)のヒットにより「こっちでいいか…」という層が増え、生産終了カウントダウンとなった

 つまり受注がないかぎり生産しない、ということである。通常、量産車が生産終了間近になると、多くのモデルはこうした受注生産方式に切り替えるのが慣習になっている(ただしレクサスは特別で発足当初からこうした方式で生産している)。

 たとえばアイシスは1年前の2017年12月で生産終了したが、これが明らかになったのはそれから3ヶ月後の今年春頃だった。つまり、量産モデルについてはトヨタの場合は生産終了を公表することはなく、しばらくしてメーカーのモータープールや販売店の在庫がなくなったタイミングを見て明らかにする場合が多い。そうしないと在庫を大バーゲンセールで売らなければならず、販売店の収益が大幅に落ちることを配慮しているためと思われる。

 ちなみに前述のアイシスは生産終了の約1年前から見込み生産から受注生産に切り替えていた。

 マークXの現時点における登録台数は250~300台であり、さらに減少する傾向にある。

 2017年7月にカムリがフルモデルチェンジし、マークX専売のトヨペット店でも扱われるようになってから、急速に売れ行きが低下するようになっている。

「年内生産終了」という情報が正しいかどうかは不明だが、その準備は整ってしまっている…と考えてよさそうだ。

■カローラアクシオ&フィールダーの年内発表というのは本当か?

 噂の出処は、おそらく2018年9月4日、(国内販売店の目論見よりはかなり早く)「カローラツーリングスポーツ(日本名:カローラフィールダー)」欧州仕様が発表されたことだろう。

 この新型カローラツーリングスポーツは、10月2日〜14日に開催されるパリモーターショーで世界初披露される。ちなみに新型カローラツーリングスポーツ(しつこいが、日本名はカローラフィールダー)は、TNGA化するため3ナンバーボディとなる予定。おそらくカローラアクシオ(セダン)も同サイズだろう。

先行して欧州仕様が発表された新型カローラフィールダー(欧州名:カローラツーリングスポーツ)。フロントデザインは先頃発表された「カローラスポーツ」と同じであり、日本仕様もこれにならいカローラシリーズ全体が3ナンバー化する

 さてでは日本仕様はいつ発表発売となるのか。

 2018年内の発表であれば、現時点で販売店筋に何らかの情報が流れているはずだが、今のところそれがない。そうなるとやはり予定どおり2019年中盤の一新ではないかと思われる。

 現在、カローラ店に新商品情報(乗用車のみ)として流れているのは11月にルーミー&スペイドのマイチェン、12月プリウス(上述参照)、2019年1月にノア(同時にヴォクシー/エスクァイア)などのマイナーチェンジないし商品改良で、そのなかにカローラシリーズは含まれていない。

 販売店の台所事情を考えても、新型カローラアクシオ&カローラフィールダーの年内日本発表は考えづらい。

 というのも、2018年6月25日に5ドアハッチバックの新型車「カローラスポーツ」が発売になっている。

 このモデルは今のところ極めて人気が高く、成約後の納期は約3ヶ月となっている。毎月3000~4000台を受注しており、カローラシリーズではフィールダーと肩を並べるほどの人気ぶりで推移している。

 このため現在カローラシリーズは月販1万台規模で売れており、登録車の車名別販売ランキングで3位(2018年8月時点)となっており、前年同月比は60%以上の大幅増加となっている。

 こうした売れ行きで、生産が間に合わないような状況の中で、あえて新型車投入という戦略を講じる必要があるのかという問題もある。

 2019年6月頃であれば、カローラスポーツ発売後1年が経過し、需要一巡で販売が頭打ちになるので、新型車投入のよいタイミングにもなるはず。

現行型のカローラアクシオ(セダン)。長く日本の道に合わせたサイズで5ナンバーサイズの代表選手であったが、新型は3ナンバーに。なんというか、お疲れさまでした

 ただそのいっぽうで、グローバルでは海外と日本のマーケットニーズは異なる。各地域それぞれの事情を優先して、日本国内よりも海外で先に新型車を発売することは十分に考えられる。何より前述のとおり、次期型はグローバルでの統一モデルであり、オール3ナンバーとなるだろう。ということで、欧州→中国→日本という発表順序となり、日本は遅れて立ち上がる…といったスケジュールとなりそうだ。

 カローラといえば日本の乗用車販売をリードし続けてきた歴史があり、そういうモデルの新型車が欧州や中国で先行発表されることに一抹の寂しさはあるが、販売戦略を考えるとセオリーどおりだとも思える。新型の性能に期待したい。

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