運転中「こんな時どうすりゃいいんだ〜!」と思わず迷ってしまうシチュエーションを9つピックアップ。自動車教習所の元教官・齊藤優太氏がズバっと回答した。これを読めば、もう迷わない!
※本稿は2022年7月のものです。
文/齊藤優太、写真/Adobestock(トップ画像=Dragana Gordic@Adobestock ※画像はイメージです)、ベストカー編集部
初出/ベストカー2022年8月10日号
■Q1:高速道路で、追い越し車線を低速で走っている前のクルマに追いついた。走行車線に戻ってこのクルマを追い越したあと、追い越し車線に戻ってもいい?
A:原則論でいえばNGです。また、追い越し車線を低速で走行し続けていることもNGなこととなります。追い越し車線は、原則として空けておかなければなりません。
道路交通法第108条28項の規定に基づき国家公安委員会が作成している「交通の方法に関する教則」には、最も右側の車両通行帯を使って追い越しをする場合、追い越しが終わったら速やかに追い越し車線以外の車両通行帯に戻らねばならないと明記されています。
つまり、原則として一番右側の車両通行帯は追い越し車線となり、追い越しをするクルマのために空けておかなければなりません。そのため、左側の車線から右側車線の車を追い越すのも、追い越し車線を低速で走り続けるのもダメなことなのです。
■Q2:自転車が車道を走っているが、かなりクルマ側を走っている。追い越すには危ないが自転車のスピードに合わせると渋滞する。どうしたらいい?
A:自転車のスピードに合わせて走行し、安全に追い越せる状況になったタイミングで追い越しをしましょう。
追い越しをする時には、原則として安全な間隔(おおむね1~1.5m)を空けなければなりません。
自転車との安全な間隔を空けられない状況の場合、自転車のペースに合わせて走行しながら、追い越した先に自分のクルマが入れるスペースがあるか、対向車の進行の妨げにならないかなどの周囲の状況や追い越しのタイミングを窺います。
その時、渋滞ができていたとしても安全な状況で追い越せないなら仕方ありません。安全に自転車を追い越せる状況になってから、自転車を追い越しましょう。
次ページは : ■Q3:側道から本線に合流する時、手前の一時停止で止まった後、右ウインカーを出して合流したら切符を切られた。なんで?
コメント
コメントの使い方5 緊急自動車の優先
緊急自動車が近づいてきたときは、交差点の付近では、交差点を避けて、道路の左側に寄つて一時停止をし、その他のところでは、道路の左側に寄つて進路を譲らなければなりません。しかし、一方通行の道路で左側に寄ると、かえつて緊急自動車の妨げとなるようなときは、右側に寄らなければなりません。
なので、交差点の付近のことだけ取り上げて原則だというのは間違ってますね。
これ自転車に関する記述間違ってません?
横断歩道を渡ろうとしてる軽車両が車より優先?
車両と車両の話ですよね?
こちらの理解力不足の場合はご指摘いただければ幸いです。
交通の方法に関する教則の第5章 自動車の運転の方法 第3節 歩行者の保護などを参照ください。”横断する人や自転車”と記載されています。
https://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku/kyousoku/index.htm
とても勉強になります。良い記事をありがとうございます。
Q8はこの通りに進んだ車が警察に捕まり、ドラレコ映像のお陰で後日違反が取り消されたという事例がありましたね。
Q9は父が信号無視の車に横からぶつけられた時の要因です。相手は工事現場を抜けて良しのガードマンの指示を、なぜか信号も抜けて良しと認識したようで、ゴネて裁判まで行きました。信号は自分で確認するのが前提です。