発売間近のスバル 新型クロストレックの詳細が続々とわかってきたが、気になる点もかなりある。
まずは初代モデル以来10年ぶりのFFモデルをラインアップしたこと。それによってベースモデルのインプレッサは発売されないのでは? という点。
そしてスバルのお家芸ともいえるアイサイト、その進化系であるアイサイトXが装備されないことなどなど。なぜ? というポイントがかなりあるのだ。そこで今回は開発陣にその真相を直撃!
文/永田恵一、写真/平野学、SUBARU
■新型クロストレックに潜む謎を解明!! 責任者に直撃
歴代インプレッサの最低地上高を上げるなどしたクロスオーバーという成り立ち。今回のフルモデルチェンジから日本でも車名がXVから世界共通のクロストレックに変更された。
近々先行受注も開始される新型クロストレックのプロトタイプ試乗記は別記事を参照していただくとして、新型クロストレックは現行レヴォーグ以降のスバル車との共通部分が多岐に渡る。
インパクトには欠けるものの正常進化を遂げ、全体的にフルモデルチェンジに対する期待を裏切ることのない堅実なモデルに仕上がっていた。
ただ、クロストレックは商品展開を中心に「なぜ?」と感じる部分が非常に多い。そこで新型クロストレックに感じた「なぜ?」を開発責任者の毛塚紹一郎プロダクトゼネラルマネージャーに伺ったレポートをお伝えする。
■クロストレックの比率が7割!! もしや新型インプレッサは存在しない?
旧XV&クロストレックは2010年に初代モデルが、インプレッサが2007年登場の3代目モデルだった時代に追加されて以来、2代目。そして3代目モデルもインプレッサのフルモデルチェンジから半年から1年近く遅れてフルモデルチェンジされていた。
それに対し次期インプレッサシリーズではクロストレックがトップバッターとなった。
この点に関しては「クロストレックがトップバッターなのは世界的に見るとXV&クロストレックがインプレッサシリーズの約70%を、日本でも約60%とXV&クロストレック中心になっているから?」、「もしかしたら次期インプレッサシリーズはXVのみになるという布石なのか?」などとも感じる。
毛塚PGM曰く「特にXV&クロストレック比率の高さによることのためということはなく、昨今SUV&クロスオーバーはニーズの高まりにより競争の厳しいジャンルとなっています。
という背景もあり、フルモデルチェンジによる進化の必要性の高さによりクロストレックからフルモデルチェンジということになりました」と、納得の答え。
気になる次期インプレッサに関しては当然ながら詳細は聞けなかったが、いずれ登場すると思っていいようだ。
しかし、某スバル販社のWebにて「セダンのG4は現行モデルで終了」という告知があったこともあり、セダンボディが現行モデルで最後となるのは決定的な模様。そのためセダンボディのインプレッサが欲しい人は今ならオーダー可能なので、急いで動くべきだろう。
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