素人でもボディの凹みやエクボは直せるのか? デントツールでDIYリペアに挑戦!

素人でもボディの凹みやエクボは直せるのか? デントツールでDIYリペアに挑戦!

 雹が降ってきて凹みが……思い当たる節はないんだけどドアやフェンダーに凹みやエクボができている……。でも業者に出すほどでもないし、かといって量販店に売っているリペアキットでやるのも面倒くさいし。

 そこで一念発起! 市販のリペアキットを買って、筆者の愛車の凹みを自分で直せるのかやってみた。これで、下取り額もアップ!?

文/高根英幸
写真/高根英幸、Adobe Stock(トップ画像=pathdoc@Adobe Stock)

【画像ギャラリー】お金と手間はトレードオフ!! どちらかを減らせばどちらかが増えるのです……クルマの凹みやエクボをセルフリペア!!(14枚)画像ギャラリー

■クルマにできた小さな凹み……どうする?

クルマの凹みをキレイに修理できるのはもちろん板金塗装のプロ。ただしプロの技術なだけに費用もそれなりにかかる。古いクルマにそれほどお金をかけたくないという場合にはDIYもいいだろう(goodluz@Adobe Stock)
クルマの凹みをキレイに修理できるのはもちろん板金塗装のプロ。ただしプロの技術なだけに費用もそれなりにかかる。古いクルマにそれほどお金をかけたくないという場合にはDIYもいいだろう(goodluz@Adobe Stock)

 知らない間にクルマに小さな凹みができていた……なんていうことはないだろうか。スーパーの駐車場でのドアパンチ、自転車が倒れてのヒットなど、クルマのボディは常に外敵からの攻撃を受けやすいからだ。

 こうしたクルマの傷は、洗車機任せというよりは、自分の手で洗車したり、拭き上げの時に、気付くことが多いものだ。

 以前ならDIYメンテでこうした凹みを直そうと思ったら、サンドペーパーで塗装を剥がし(パテや塗装の密着性を高めるため)、パテを盛ってボディと均一になるまで研ぎ、下地塗装を塗ってまた研ぎ、ボディカラーと同じ色の缶スプレーで色を塗って、クリア塗装で仕上げる、とまぁ板金職人とほぼ同じ手法で修復するしかなかった。

 しかも板金塗装職人のようにキレイに直せることはまずない。塗装だって、紫外線による色褪せや塗料メーカーの生産ロットによる違いもあり、ボディと色合わせしていない純正指定の缶スプレーでは微妙に違いがあり、缶スプレーは圧力も低いので塗料の粘度が低く垂れやすいなど、むしろキレイに仕上げるのは難しいのだ。

 板金塗装のプロに修理を依頼すればキレイに直してくれることは分かっている。しかし先立つモノがなかったり、すでに老朽化したクルマにお金を掛けたくないという気持ちがそれを思い止まらせるのだろう。

 そんななか、ボディの凹み修復で存在感を増している職人技がある。デントリペアだ。デントとは凹みのこと。その名の通り、ボディの凹みを板金塗装ではなく、ボディの裏側から押し出して直してしまおうというもの。

 塗装をするとなると色合わせやスプレーの吹き方など素人にはハードルの高いスキルが必要だ。その点、デントリペアは塗装をすることはなく、凹みだけを修復するから、件のようなボディとの色ムラや塗膜の肌の違いなどを気にする必要はない。

 ネットで検索するとデントリペアのためのツールも豊富に販売されているから、それらを利用すれば凹みをある程度修復できるのではないだろうか。

 そう思わせるほどデントリペアの職人たちは、ボディの凹みを簡単に押し出して元通りにしてみせてくれるのだ。もちろんプロの職人と同じ仕上がりを期待する訳ではないが、塗装しないで凹みが修復できるなら、こんな便利なモノはない。

 という訳で、DIYメンテの延長としてデントリペアに挑戦してみることにしたのである。

次ページは : ■デントツールを購入して試してみた!

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